報道されない中国人の本音

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 ハイペースで経済発展を続け、ここ数年は日本の最大の貿易相手国である中国。
 我々日本人はそんな中国にどんなイメージを持っているだろうか。

 例えば2008年に発生した「毒ギョーザ事件」と、その奇妙な“解決”からは“いい加減”““不気味”、また天安門事件や文化大革命からは“好きなことがいえない”“自由がない”など、どちらかというとネガティブなイメージを持っている人が多いかもしれない。
 しかしそのイメージはあくまでも中国という国家へのものであり、そこで暮らす中国の国民が何を考えているのかを知る日本人は少ない。

 『中国人の本音 中華ネット掲示板を読んでみた』(安田峰俊/著、講談社/刊)は、中国の大規模掲示板を翻訳する人気ブログ「大陸浪人のススメ」の管理人が、実際の書き込みをもとに、中国人の本音に迫る。チベット問題や日本の政治・文化、AV女優談義、台湾との関係までいたる彼らの本音は、インターネットならではのものだ。
 避けることも、無視することもできない中国を知るうえで、少なくともマスメディアの報道よりは信頼のおける情報を得られる一冊である。

 個人的には中国人たちが中国共産党の一党政治に窮屈さや閉そく感ばかりでなく、“日本のように首相がコロコロ変わるよりはいい”と、冷静に利点を指摘している点が印象的だった。
(新刊JP編集部/山田洋介)


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