映画だけじゃなく書籍も読んでください(C)舞城王太郎

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覆面作家の舞城王太郎が、小説執筆だけにとどまらない精力的な活動を続けている。映像化を視野に入れて書き下ろしたオリジナルストーリー「NECK」は、同一モチーフのまったく別の物語として映画と舞台で展開。今夏にいたっては、書き下ろしを含む新作小説を7月から3カ月連続で発表することが分かった。

舞城は、2003年に「阿修羅ガール」で第16回三島由紀夫賞を受賞。「好き好き大好き超愛してる。」が第131回(04年上半期)芥川賞候補作に選ばれたときは、選考委員の池澤夏樹や山田詠美が絶賛する一方で、同じ選考委員の石原慎太郎東京都知事が「タイトルを見ただけでうんざり」と批判するなど、話題多き作家だ。

初めて映画業界に参入した「NECK ネック」は、主人公の大学生・杉奈(相武紗季)が“お化け”を作り出そうと独自の研究を続け、杉奈に恋をした友和(溝端淳平)がトラブルに巻き込まれていく“胸キュン”ホラー。7月15日に発売される文庫版「NECK ネック」は、“首”をめぐる異なる4つのストーリーを掲載。多ジャンルで活躍する舞城らしく、扉絵も自ら書き下ろしたこだわりようだ。

また、講談社100周年を記念し「獣の樹」(7月6日発売)を書き下ろす。原稿用紙700枚に及ぶ大作で、既刊「山ん中の獅見朋成雄」「SPEEDBOY!」の主人公・成雄の秘密が明らかに。8月25日には、発表済みの「イキルキス」「パッキャラ魔道」をまとめた短編集(タイトル未定)を刊行する。さらに、映画「NECK」で平岡祐太扮する作家・越前魔太郎が活躍する「魔界探偵 冥王星0」シリーズ最新刊も、9月に発売予定。同シリーズは4、6、8月と“越前魔太郎”名義で人気作家陣が匿名で執筆して連続刊行していたが、いよいよ“真打ち”が筆をとる。

「NECK ネック」はアスミック・エース配給で、8月21日から全国で公開。