「僕は契約のないキャプテンだ。ユヴェントスとの延長オプションは期限が切れた」

南アフリカ・ワールドカップ(W杯)に向けて始動して2日目、イタリア代表のキャプテンを務めるDFファビオ・カンナヴァーロが、ユヴェントスについて言及した。

「まだ何の指示もない。今はクラブが変わっているところだしね。契約について話すのは、あまりインテリジェントじゃないだろう。契約がないままでW杯に行くことは問題にならないよ。僕の年齢になれば、こういうこともコントロールできるものだ。繰り返すけど、今のユヴェントスにはほかに考えるべきもっと重要なことがあるんだ」

また、インテルDFマルコ・マテラッツィがチャンピオンズリーグ優勝を果たした際、ユヴェントスを挑発するTシャツを着たことについて、カンナヴァーロは「彼にはお祝いの言葉を送ったよ。彼らにとっては大きな1年だった。Tシャツに関しては…僕は僕の、彼は彼のものを守る。(スキャンダルではく奪された)スクデットはピッチ上で勝ち取ったし、家にはメダルがある」と話している。

また、W杯後に代表から引退する予定のカンナヴァーロだが、マルチェッロ・リッピ監督の後任としてフィオレンティーナのチェーザレ・プランデッリ監督が選ばれたことに満足しているようだ。

「僕は彼のことがとても好きなんだ。パルマで1カ月一緒に仕事をした。とてもよく働く指揮官だし、イタリア代表のベンチでも、そのクオリティーを発揮できるだろう。(リッピ監督が退任することも)W杯に影響はないはずだ。4年前、ドイツ大会のときだってそうだったからね」

初日にサポーターからブーイングを浴びたことについて、カンナヴァーロは「代表に13年間いるけど、穏やかなスタートだったことなんてないよ。もちろん、今回は世界王者として南アフリカへ向かうんだけど、僕らには信じる義務があるんだ」とコメント。イタリアを応援しないと宣言する人もいるが、同選手は「自分は100%イタリア人だと感じている。ほかのスポーツであっても、国旗を見れば興奮するんだ。ほかの人たちがそうじゃないのがなぜか、僕には分からないね」と反論している。

一方、ユヴェントスの新指揮官に就任したルイジ・デル・ネーリ監督は、多くの選手が代表としてW杯を戦うことを心配していないようだ。イタリア『ラジオ・アンキーオ・スポルト』に対し、同監督は次のように話している。

「イタリアができるだけ勝ち進むことを願っている。それに、この選手たちにはそれぞれ重要なクオリティーがあることを思い出してもらいたいね。いずれにしても、近いうちにチームとして集めることができるんだ」

「ユヴェントスは力と確信、あらゆる目標に向けて戦うメンタリティーを持たなければいけない。ヨーロッパリーグからね。ファンやオーナー、あらゆる人に対するこのチームの義務なんだ」

また、デル・ネーリ監督は一部のサポーターが自身の就任を好ましく思っていないことについて、「イタリア人を選んでくれて良かったよ。ミランもマッシミリアーノ・アッレグリを選んでいるしね。“イタリア製品”は国外でも勝っているはずだ」と反論している。