ファミコン世代の妄想炸裂!「わたしのファミカセ展2010」

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 80年代に子ども時代を過ごした者にとって、ファミコンは単なるコンシューマー機の一機種ではなく、文化であり、生活そのものだった。たとえば『スーパーマリオブラザーズ』の効果音や『グラディウス』のコナミコマンドを、いまでも空で言えるファミコン世代は決して少なくないはずだ。

 ピコピコ音と16色のカラーで表現された無限の広がりを持つ世界。レトロゲーム愛好者に限らず、現在でもその人気は根強い。

 そんなファミコン世代にはたまらない、「わたしのファミカセ展2010」が吉祥寺の「METEOR」で開催されている。「METEOR」はCDや書籍、Tシャツ、雑貨など8ビットグッズを数多く取り扱っている、ロービットアイテム好きにはたまらないお店。この「ファミカセ展」は、ファミコン育ちのクリエーターたちがファミカセラベルを自由にデザインする、というもので、今年で6回目を迎える。今回は初めて一般公募も行い、計78本の作品が店内に所狭しと並べられている。

 単なるラベルアートに留まらず、ゲームの内容までひっくるめて丸ごとデザインされており、「こんなゲームがあったら楽しそう」という自由な発想(妄想)が炸裂している。

 せっかくなので、面白そうな作品を何点か紹介したい。

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『特命! 小学生刑事 THIRD EYE』 
作:永井ミキジ(グラフィックデザイナー)
 母子家庭で育ったごく普通の小学4年生、茶倉田門(ちゃくらだ・もん)。彼女の裏の顔は、警視総監任命のスーパーカギっ子小学生刑事だった。門は母親がパートに出ている間に難事件を次々と解決する。首にかけた自宅のカギを額にかざし、母を想うと第三の眼が開く! 必殺技"スーパービジョン"を使って秘密組織に立ち向かう。

『ストリーキング2』 
作:町田靖斉、浮花(ヘアメイクアップアーティスト、フォトグラファー) 
 高速道路や街中、はたまたあの娘の家まで裸で全力疾走! 追ってくる警官をかいくぐり、仲間を集めて広場で組体操。人間ピラミッドを完成させろ! 恐怖と興奮の、自問自答アクションゲーム。

『DEMODEMO』
作:SAMA[ミズノツカサ+シミズサトシ](ペインター、グラフィックデザイナー)
 さまざまなデモの発起人となり、同志を集めてド派手なデモを敢行。生卵、投石、火炎瓶にサウンドなどの武器を使って、大胆不敵な作戦を決行し、国家権力からの攻撃をくぐり抜けて真の大義となれ!

 「METEOR」の店長・坂上氏によると、そもそもお店を通じて知り合ったクリエーターたちとの雑談の中で、この「ファミカセ展」を思い立ったとのこと。毎年5月に開催されているが、参加者たちのアイデアにはいつも驚かされるという。とくに今年は、Twitterからの来訪者が増えた印象があるそうだ。

 ちなみに、店長さんのイチオシの作品を聞いてみると、「どれもこれも個性的で素敵です。選べません」とのこと。

 作品はすべて「METEOR」の特設サイトでも公開されており、1位から3位まで、お気に入りの作品に投票することできる。投票結果は6月初旬に同サイト内で発表。見事1位に輝くと、翌年の「ファミカセ展」のメインビジュアルに採用される。ファミコン本体の生産は03年に終了してしまったが、「まだまだ現役です!」と語る店長さんしかり、ファミコン世代のファミコン熱はまだまだ冷めていない。なお、展示は今月30日まで。
(文=編集部)

「わたしのファミカセ展 2010」イベント詳細
展示期間:〜5月30日(日)
展示会場:METEOR 東京都武蔵野市吉祥寺南町1-6-7 2F
開場時間:13:00〜20:00
入場料:無料
定休日:月曜日(祝日は営業)
サイト:< http://famicase.com/>



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