インテルは22日、チャンピオンズリーグ(CL)決勝でバイエルン・ミュンヘンを2−0で下し、45年ぶりにヨーロッパ王者に輝いた。コッパ・イタリア、セリエAとあわせ、今季3冠を達成した同クラブだが、レアル・マドリーへの移籍が噂されていたジョゼ・モウリーニョ監督は、試合後に退任の意向を認めている。彼はこういう男なのだ。やってきて、勝利を手にし、再びトロフィーを獲得すると、次の冒険、次のチームのことを考えるのである。ポルトでもそうだった。インテルでも、そうするのだろう。

「私が残るよりも出ていく可能性の方が高いか? そうだね。100%ではない。だが、私は新しい刺激、新しいリスクを追うんだ。私は歴史に名を残した。次は、3つの異なるクラブでCLを制した指揮官になりたい」

「シーズンは終わり、私はこれからバカンスに入る。だが今日、自分のキャリアのことを考えなければいけない。プロとして新しい人生を選びたいんだ。私に関心を寄せたクラブはレアルだけだ。まだ誰とも話してはいないけどね。ファイナルが終わってからそうすると約束していたはずだ」

「私は今シーズン、全力を尽くした。自分の未来を自由に選ぶことができると感じている。なぜたったの2年間だけなのか? 我々はすべてに勝ったんだ。スーパーカップやインターコンティネンタルカップ(クラブワールドカップ)は私にとって重要ではない」

「イタリアサッカーには感謝している。素晴らしい経験だった。今、イタリアサッカーは世界王者になり、クラブレベルでもヨーロッパチャンピオンになったんだ」

「インテルのことはずっと好きでいるだろう。私はずっとインテルの一人だ。もしも出ていくのであれば、来年からすぐに対戦するかもしれないことは分かっている。サン・シーロはホームになるだろう。だが今日は、インテルの、インテリスタのパーティーだ。それだけだよ」

「私と(マッシモ・)モラッティ会長の関係は、常に特別な夫婦のようなものだった。チェルシーにいたとき、すでに彼は私を求めてくれたのだが、そのときは私が断った。その後、再び彼は私を求めてくれて、私も受け入れたんだ。この夢を彼にプレゼントするのに、自分が適した人物だと分かっていたんだよ」

「(レアルの)フロレンティーノ・ペレス会長とは話していない。明後日(24日)、そうするよ。もしもレアルの監督になるとしたら、それは彼らが私と同じように勝利を望むクラブだからであり、私が難しい挑戦を好むからだ。勝つためには名前やお金だけでは足りない。チームのメンタリティーが必要なんだよ」