チャンピオンズリーグ決勝で、バルセロナ時代にアシスタントを務めたバイエルン・ミュンヘンのルイス・ファン・ハール監督と対戦するインテルのジョゼ・モウリーニョ監督。ファン・ハール監督がビッグマッチを前に、審判について心配していると語ったことについて、モウリーニョ監督は次のように反論している。

「審判のことは心配していない。私が心配しているのは、計画を台無しにするグジョンセン火山のことだ(グジョンセンはかつてモウリーニョ監督が指揮したアイスランド人選手)。私はここイタリアで練習したかったが、火山によるリスクを冒さない方が良いだろう」

「判定が有利だったかどうかについては、イタリア人はバイエルンとフィオレンティーナの試合、マンチェスター・ユナイテッド戦でのラファエウの退場を思い出すね。私が守備的? 我々はロンドンでのチェルシー戦、ミラノでのバルセロナ戦と、それぞれ素晴らしい試合をした。常に攻めてね。バルサとのセカンドレグでは、ゴール前に飛行機を停めていたんだが、それは10人になったからであり、ホームで彼らを打ち砕いていたからだよ。とにかく、私は(退場者が出ても)ずっと同じメンバーを残した。だが、ファン・ハールはリヨン戦で、(フランク・)リベリが退場になったとき、(イビツァ・)オリッチを(アナトミー・)ティモシュクに代えたじゃないか」

また、バルセロナ戦での終了後の喜び方に対する批判についても、次のように言い返した。

「昨年、チェルシー戦で(アンドレス・)イニエスタがゴールを決めたとき、彼は狂ったかのように走ったじゃないか。なぜ私がそれをしてはいけない? ファン・ハールは、私のように祝ったりしないと言った? 彼にはできないだろう。遅いからね。私は足が速いんだ。私は挑発するためではなく、サポーターたちと勝利を祝っているんだよ」

だが一方で、モウリーニョ監督はバルセロナ時代に一緒に働いた“師匠”に対して賛辞も送っている。

「ファンタスティックな人だよ。私に対しても非常に誠実だった。我々は3年間一緒に働いたが、私に言えるのは良いことばかりだ。今の関係? 彼には彼の、私には私の人生がある。たまにメールしたり電話したりするかな。今の彼がどんな指揮をするか、知っているとは言えない。あれから長い道のりがあったし、今は違う監督になっているだろうからね。彼も私のことを監督ではなく、アシスタントとしてしか知らない。私だってあれからとても長い道を歩んできた。それに、人間は変わるものだ。ファン・ハールはたくさん働くし、彼のスタッフも同じだよ」