スイスの高級ブランド・クリエーションバウマンのファブリック「EPLIS」(エプリス)が、ミラノサローネ恒例のイベント「エル・デコ・インターナショナル・デザイン・アワード」のファブリック部門で、大賞を受賞した。
「エル・デコ・インターナショナル・デザイン・アワード」とは、世界25カ国の『ELLE DECO』編集長が、投票によってその年にもっとも優れたデザインを部門別に選ぶデザイン賞で、ミラノサローネにて大々的に表彰式が行われるなど、非常にステータスの高い賞となっている。クリエーションバウマンは、過去何度かノミネートされたことはあったが、大賞を獲得したのは今回が初めて。

受賞作品の「EPLIS」は、細いリボンがリズミカルに描かれた斬新なデザインが特徴のファブリックである。スイス本社内で多数の実物のリボンを天井からたらして撮影した画像を、プリーツ状に織ったベースの生地にデジタルプリントすることで立体感を表現した。この立体感がだまし絵のようにも見える。
ちなみに同社の商品開発には、プロダクトマネジメント制度が採用されている。プロダクトマネジメント制度とは、商品開発から販売に至るまで一貫して製品の行方を追い、販売量と収益性を確認、追求するシステムで、CEOのフィリップ・バウマン氏とプロダクトマネージャーが中心となり、技術開発の専門チーム、マーケティングの専門チーフ、そしてセールスの専門チーフがひとつのデザインチームとなって開発を行っている。「エル・デコ・インターナショナル・デザイン・アワード」のファブリック部門は、その性質上デザイナー個人のインスピレーションが評価されることが多いが、今回フィリップ・バウマン氏を中心としたデザインチームとして受賞した点は特筆される。