フルセット、タイブレイクまで持ちこまれた浦田・西堀戦に勝ち、互いに健闘を称えハグする田中姿子・溝江明香ペア

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1日目、浅尾、菅山の美女対決以上に注目されたのは、浦田聖子・西堀健実組と田中姿子・溝江明香組の一戦。ツアー第1戦東京オープンに優勝し、連覇を狙う浦田・西堀に対し、長く日本代表を務めた田中と、19歳と若く秘めた能力を持つ溝江。試合は予想通りの好ゲームとなった。

観客の日除け用のビーチパラソルがコートに飛んでくるほどの風の中、始まった試合は序盤、一進一退の攻防が続く。が、早くも試合のポイントが浮き彫りになってくる。浦田・西堀は、スピード、キレではナンバー1の田中のスパイクを嫌い、サーブを溝江に執拗に集中させる。「(田中)姿子さんと組むのであれば私が狙われるのは想定内」とレシーブを受け、スパイクを打つ溝江を、ブロックのスペシャリスト西堀がいかに止めるか。

第1セット。溝江を西堀は、なかなか止められない。調子に乗った溝江は2本のサービスエースも決め、21−15で田中・溝江ペアがセットを取る。第2セット。風を読み切れず、両チームともにサーブミスが多くなる。「迷って崩れてしまった」と振り返る溝江のスパイクを、徐々にブロックのタイミングが合ってきた西堀が叩き落としにかかる。浦田の活躍もあり中盤で走った浦田・西堀ペアは13−6から、溝江のスパイクを西堀が完璧なタイミングでシャットアウト。今日一番の大きな声を上げ、ガッツポーズ。続けて、またも溝江を止める。連続ブロックポイントで、試合の流れを完全に引き寄せた。浦田・西堀が21−13で、このセットを取る。

ファイナルセットは15点先取。いきなり西堀のブロックで先制点を取られると、溝江はブロックを避け、フェイントで次のポイントを取る。第2セットの中盤、続けて止められてから、強打だけでなく軟攻も絡ませ、流れを引き戻そうとしている。それが功を奏し、何とか浦田・西堀に食らいつき終盤を迎えた。

13−13。フェイントで逃げていた溝江を西堀がここで捕まえ、マッチポイント。これで決まりかと思われたが、田中・溝江がタイムアウト。ベテラン田中の経験で、もう一度チームを立て直す。タイムアウト明け、溝江が堅くなりつつもデュースに戻し、最後は田中が決め、押し切った。

流れが二転三転した見ごたえのあるゲーム。両チームともに決勝トーナメントに進むと、決勝戦、もしくは3位決定戦で対戦のチャンスはある。次はどんな試合をみせてくれるのか。

□田中姿子(34・エコ計画)
風が強いのでパスとトスをしっかりやっていこうと話した。丁寧にボールの扱えたのが勝因。

□溝江明香(19・産業能率大)
私が狙われるのはわかっている。それをいかに返せるかを心がけている。第2セットは、相手が見えて打ち出しが遅くなり、迷ってしまい崩れた。2人で、パスとセットをしっかりやろうと話し、いい展開にもっていけた。

□浦田聖子(29)
シーソーになって辛抱の差が負けに繋がってしまった。前回の大会で2試合しているので、データもあり相手の特徴はわかっていたが、相手よりも風が強い状況でどう戦うかだと思う。

□西堀健実(28・フリー)
流れをつかむブロックもあったが、負けてしまったので…大会が終わったわけではないのでしっかり修正したい。

大日本印章オープン/第1日目
【女子・プールA】
●浦田(聖)/西堀 1(15-21,21-13,15-17)2 ○田中/溝江

(取材・文=小崎仁久、撮影:胡多巻)


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