ディエゴ・マラドーナ監督率いるアルゼンチン代表は先日、南アフリカ・ワールドカップ(W杯)に向けた代表候補30人を発表した。これまで、落選した選手のことなどには触れてこなかったマラドーナ監督だが、インテルの2選手(DFハビエル・サネッティとMFエステバン・カンビアッソ)が呼ばれなかったことは、大きな議論を呼んでいるところである。

マラドーナ監督は、「リストから外した選手についての説明義務があるとは聞いていない。ここでは私が監督であり、理由を説明する義務はないはずだ。リストの95%はすでに決まっていた。残りは小さなところだね」と述べていた。

それでも、『ラジオ・デル・プラタ』に出演した際に、ようやく選手個々について触れている。ただ、マラドーナ監督が招集外にして心を痛めているのは、レアル・マドリーMFフェルナンド・ガゴのみだった。

ガゴの落選について指揮官は、「私が申し訳なく思っているのは、彼に対してだけだ。彼は私のチームの一員だった。しかし、今年はあまりにプレー時間が少ない。だから、招集することが不可能だったんだ」と語っている。

一方でインテルの2選手については、「別におかしなことではない。サネッティを選ばないことはずっと前に決まっていたことだ。カンビアッソについても同様だ」と手短に説明した。サネッティとカンビアッソは、約1週間後のチャンピオンズリーグ決勝で、ヨーロッパ王者になるかもしれないチームの柱であるにもかかわらずだ。

フランス・リーグアンの年間最優秀選手に選ばれたリヨンFWリサンドロ・ロペスが候補にすら選ばれないことも、多くの人が疑問に思っているところ。マラドーナ監督は本番で周囲に応えることができるのだろうか。