「リーグ最終節で(ジョゼ・)モウリーニョがベンチ入り禁止になったとすれば、我々はリアクションを取らざるを得ない」。インテルのマッシモ・モラッティ会長が10日、このように語った。同会長は次のように続けている。

「確かに、彼は処分対象として審議にかけられている。だが、(最終節の)シエナ戦でベンチ入り禁止になったりはしないと思うよ。もしもそれが起きたとしたら、あまりにも意図的だろう。行きすぎたことでなければ、我々は何もなかったふりをする。だが、行きすぎたものであれば、リアクションを取るべきだろう。おそらく、審議にかけられるのは自動的なことだった。モウリーニョは難しい話題について話したからだ。だが、あれが冗談だったのは分かるだろう。シエナの会長だってそう理解したじゃないか」

一方、モラッティ会長はモウリーニョ監督の去就について、次のように述べるとともに、あらためて指揮官を絶賛している。

「正直なところ、我々はリーグ戦を終えることを考えている。そういったことのすべては、クラブの外にいる人間が考えていることだ。言われていることがすべて本当かどうかすら分からないんだよ。だったら、どうして先んじて何か言う必要がある? 謎めいたことなど何もないんだ。誰も気をそらされたくないと望んでいる。モウリーニョも私もね。メディアに答えることを考えるのに気を向けたくないんだ」

「すべてが計算されていたことかどうかは知らないが、より抵抗できるチームをつくり、選手たちの調子を維持させることができる。私は今のチームが強いと思っているよ。幸せだ」

「彼はこのインテルでの2年間で、非常にうまくやってきた指揮官だ。我々の下に残る契約を結んでいるのだし、すべてのサポーターが契約だけでなく、情熱や愛情、感謝など、人間として示すことができるすべてのことで、彼のことを“獲得”しようとしているんだ」