野球ゲームの完全試合で100万ドル、川上憲伸投手を操り24歳が賞金獲得。

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発売されたばかりの野球ゲームで、最初に“完全試合”を達成したら100万ドルを贈呈――。そんな夢のようなコンテストが米国で行われ、普段はスポーツゲームをしないというアラバマ州の24歳男性が、見事に賞金100万ドル(約9,000万円)を獲得した。

このコンテストは人気野球ゲームシリーズの最新作「Major League Baseball 2K10」の発売に合わせ、メーカーの米2K Sportsが実施したもの。同作はプレステ2、プレステ3、Wii、Xbox360、ニンテンドーDS、PCなど幅広いハード向けに発売され、リアルな選手の動きや美しいグラフィックが売りのゲームとして米国で人気を呼んでいる。今回のコンテストは発売日の3月2日以降、最初に完全試合を達成するプレイヤーを募るという内容。完全試合とは投手が1人も塁に出すことなく、打者27人で試合を終わらせることを指し、フォアボールが許されるノーヒットノーランに比べ達成は非常に難しく、現実でもなかなか見られない記録だ。

豪ニュースサイトnews.com.auでは、同社副社長ジェイソン・アージェント氏の「完全試合達成は決して容易ではない」とのコメントを紹介。リアルを追求したとあって、このゲームでの完全試合達成は現実同様に難しいらしい。開発者の自信を示すように、コンテストに用意された賞金は100万ドルと高額。2K Sportsは、ゲームをプレーしている様子を撮影した動画などを提出してもらい、最初の達成者が現れるのを5月1日まで待った。発売日から2か月の期間を取ったのもまた、同社の自信の現れだろう。

ところが、アラバマ州に住むウェイド・マクギルベリーさんは発売翌日の3月3日にあっさり達成してしまった。しかもマクギルベリーさんは普段スポーツゲームをせず、ゲーム自体も「毎日30分から1時間くらい」(米放送局CBSより)たしなむ程度の24歳の男性。そんな彼がコンテストを知った妻からのアドバイスで一念発起し、「Major League Baseball 2K10」に打ち込んだ。

彼はアラバマ州の隣、ジョージア州の州都アトランタに本拠を置くブレーブスを選び、日本人メジャーリーガーの川上憲伸投手で完全試合に挑戦。川上投手の実力に期待してのチョイスかと思いきや、当の本人は「ケンシン・カワマキ」(米ゲーム情報サイトG4TVより)と間違え妻に突っ込まれる程度の知識で、複数いる先発投手候補の中からたまたま選ばれただけだったようだ。そしてプレイの様子をビデオ録画しながら、ゲームを繰り返すこと6回で、マクギルベリーさんは見事に完全試合を達成。コンテストに応募した。

それから2か月が経ち、コンテストが締め切られた翌日の5月2日。マクギルベリーさんは、2K Sportsから「優勝候補の1人」との連絡を受けたという。その後関係者が自宅を訪れ、彼がプレーしたXbox360を調査した結果、マクギルベリーさんを「最初の完全試合達成者」と認定し、100万ドルの小切手が送られた。これには、夫にコンテストを薦めたケイティさんも大喜び。2人は賞金でまず借金を返し、残ったお金は今後の家族のために蓄えておくと話している。