昨日は「子どもの日」でしたが、親というものはいつだって子どものことを心配するもの。子どもに良かれと思うからこそ、子どもの将来に必要だと思うからこそ、さまざまなことに口を出し、注意し、口うるさいと思われたとしても「○○した方が良い」とつい指図してしまいがちです。

 しかし、親の気持ちが子どもに伝わらず、「ウザい」と思われることも少なくありません。なぜ、子どもは親を「ウザい」と思うのでしょうか。なぜ、大人と子どもの気持ちは、すれ違ってしまうのでしょうか。

 「ウザい」という言葉が一般的に使われるようになって久しくたちますが、実はこの言葉、すごく抽象的で、意味も曖昧。しかし、子どもたちはとても多くの場面でこの言葉を使います。大人にとってみれば、子どもから「ウザい」と言われると「うっとおしい」「うるさい」など、大人を邪魔者扱いしているようにしか聞こえなかったりしますが、実はこの言葉にはもっと色々な意味が含まれているのかもしれません。

 親が、わが子だからこそ心配し、そして同時に期待するのと同じように、子どもは親に期待しているとしたら......。私の、僕のお父さんだからこそ、お母さんだからこそ、わかって欲しい、認めて欲しい。他の大人と違うことを言って欲しい。だからこそ、話を聞かずに決めつけて欲しくない。約束だって守って欲しい。そこには、絶対守ってくれるという期待があるからこそ......。

 私たち大人だってそうです。どうせ、どれだけ話したって、こちらの気持ちなどわかってくれない人には、話をしたいとは思いませんし、約束を守りはしないだろうと思っている人が約束を破っても、がっかりしないものです。そして、いつも口うるさい人には次第に慣れていき、「ウザい」と思わなくなるもの。そう、「ウザい」という言葉には、子どもの落胆や怒り、悲しみといった感情が実はたくさん含まれているのです。

 私たち大人は、子どもの「ウザい」という言葉を表面的に受け止め、聞き流してはいけません。どうして子どもは「ウザい」と思ったのか。そこにどんな気持ちが込められていたのか。そのことを考えながら、親として、大人としてどうあるべきかを考える必要があるのです。



『大人はウザイ! 』
 著者:山脇 由貴子
 出版社:筑摩書房
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