2日に行われたラツィオ対インテルの一戦を受けたローマとラツィオの騒動は、まだ鎮まらないようだ。この一戦は、ラツィオの本拠地オリンピコのファンがインテルを応援するという異様な雰囲気の中、インテルが楽に勝利を収める結果に終わっている。ラツィオのクラウディオ・ロティート会長は、銃弾が入った脅迫文を受け取ったことを明らかにし、前回のダービーマッチを前に「暴力をそそのかす」行為があったとして、ローマを批判している。

これに対し、ローマのロゼッラ・センシ会長はクラブの公式サイトを通じて、次のように反論した。

「ロティート会長の声明に関しては、ダービーの前により正しい環境条件をつくるため、我々が選手たち全員に沈黙を貫かせたことを言っておきたい。そして逆に、相手側は同じことをせず、あらゆる挑発からネガティブに距離を置いたことも。一つ例を挙げると、ロティート会長は4月30日に、ラツィオ対インテルではなくパルマ対ローマのことをメディアが考えるべきだと訴え、これは不毛な騒動として誤解されることになった。後になってみれば、彼が正しかったことを認めるわ」

なお、インテルのジョゼ・モウリーニョ監督がセンシ会長に対して「敬意を求める」と語ったことについては、センシ会長は返答していない。

一方、ラツィオDFアレクサンダー・コラロフは、インテル戦でのファンの行動をいまだに信じられないようだ。

「僕はショックを受けている。こんなことは今までになかったことだ。ウチのサポーターは僕らがセリエAに残るのを助けるのではなく、最初から最後まで僕らにブーイングし、相手のゴールを喜んだんだ。これは、スポーツ的にライバルだとかは、まったく関係ないことだ。情熱から来た行動だろうが、それは病的になってしまったんだよ」

だが、コラロフは「不正はなかった。インテルは勝利に値したよ。そもそも、彼らはタイトルを争っているチームだ。僕らも前半は良かった。ただ、スタジアムの雰囲気が試合を大きく左右したんだよ」と述べ、ラツィオの選手たちが全力を尽くしたことは間違いないとしている。