Image by: JUNYA SUZUKI/Fashionsnap.com

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 ブランド設立からわずか半年という短期間で、躍進的な活動をみせているブランド「JUNYA SUZUKI(ジュンヤ スズキ)」にフォーカス。2010年4月24日に「GALLERY FAKE(ギャラリーフェイク)」にてスタートしたエキシビジョン「CRAIG LAWRENCE x JUNYA SUZUKI」の会場にて、デザイナー鈴木 淳哉氏と佐久間麗子氏の2人へFashionsnap.comが独占インタビューを決行。特徴的な展示内容やクリエイションの発想源などを伺い、立体的でパワー漲るクリエイションに隠れたデザイナーデュオの素顔に迫った。


ー今回の「FAKE」エキシビジョンについて教えてください

 今回の展示では、今までつくった服に"目"を付けてそれぞれの服に命を吹き込み、「キャラクター」として表しました。ファッション関係者以外の人に対してのアプローチでもあり、モードの分脈を知らずとも僕のクリエイションに親近感を感じて欲しくて、その意向を「キャラクター」に任せたかたちです。一体一体に愛を込めて単体とし、生き物として成立させました。袖を通すことを全く考えていない自分的な「エゴ」の表現でもあります。

 イメージした世界観を服に落とし込むのはとても難しいので、一着一着にかける時間がとても長いです。その分できあがった服への愛情も深いですね。

 また、ジャンルにとらわれないスーパーフラットな空間であり、可能性を感じているので会場に「ギャラリーフェイク」を選びました。


ー発想のインスピレーション源は?

 いつも僕が服を作るときのインスピレーションソースとなるもの(ワード)は、「キャラクター、アニメ、プラモデル、ドラゴンボール、ポケモン、特撮」です。コレクションでのコンセプトは特に無く、それがなんであれ、調理方法次第でファッションになり得るんだと思います。子供時代から美術や音楽に全く興味がなかったので、やはり文化的なものに偏っていたのかもしれないですね。ちなみに、初めて買ったCDは「ラッキーマンのうた」です。(笑)

 デザインを考える時は、基本的に服を着る人の像は考えておらず、服単体だけで一つのストーリーを完結させています。


ー日本のストリートファッションについて聞かせてください

 日本を離れてみるまではわかりませんでしたが、距離を置いてみたら同じように見えてきてしまったところはあります。似通ったスタイルの中で、微妙な違いを楽しんでいるというイメージですかね。僕自身は、それではあまり満足できないタイプだから「ドカン」とした、誰も思いつかない印象の服をつくりたいです!

 僕の服は、気軽には着れないかもしれないが「特別な日に着る、特別な服」として位置づけて欲しい。それはパーティースタイルとしてではなく、日常での自分にとっての「特別な日」に提案できたらと思います。例えばレディ・ガガのライブに行くからとか。(笑)実際、服を買ってくれる人はインパクトのある服装をした人が多いですかね。


ー今後の活動について教えてください

 日本はアートとファッションの壁が厚いので、その壁を壊せるようなアプローチを考えていますが、まだ公表段階ではありません。「熱いことがやりたい」とは言えますかね。(笑)

 「JUNYA SUZUKI」は、デザインや世界観をつくり出す鈴木氏と、イメージをパターンへと落とし込む(変換作業)を行う佐久間氏の絶妙なバランスが全ての服を息づかせている。ブランドの強みであるパターンや立体的構造を生みだす上で、軸となるこの変換作業に一番時間をかけていると二人は語った。

 2010年5月8日まで開催中のエキシビジョン「CRAIG LAWRENCE x JUNYA SUZUKI」では、LADY GAGA(レディーガガ)への衣装提供も話題となっているデザイナーCraig Lawrence(クレイグ・ローレンス)氏と「JUNYA SUZUKI」が作品の合同展示、インスタレーションを披露。自由なクリエイションのスペースだけが各デザイナーに与えられ、設営工事等は一切行われていない。彼らは直前にスペースの状況を伝えられ、その場で材料を購入しギャラリーの展示ビジュアルを即日即興で制作したという、ユニークなアプローチにも注目だ。

 また「JUNYA SUZUKI」は、3人組の近未来型テクノユニットユニット「Perfume(パフューム)」の最新アルバムカバーにてウェアアイテムが起用されるなど、多方面での活躍が目覚ましい。展示会場にPerfumeファンが駆けつけ、衣装提供について鈴木氏へ感謝を述べたそう。服の作り手と、服を着る人やその服に触れる人との距離が近いことの重要さを、彼らのインタビューを通じて再認させられた。


【JUNYA SUZUKI プロフィール】Junya Suzuki / 鈴木 淳哉

 ESMOD JAPON東京校、パリオートクチュール組合学校にてファッションデザインを学ぶ。在学時の作品をきっかけにHedi Slimane(エディ・スリマン)氏撮影による「DAZED&CONFUSED JAPAN」誌において次代のデザイナー9人の中で紹介され、作品が同誌の表紙を飾る。

 2009年パリからの帰国後、VantanHighshool、ESMOD JAPON主席卒の佐久間麗子氏と共に、「JUNYA SUZUKI 」をスタート。
日本のポップカルチャーを背景に『キャラクターとは何か?』をテーマに掲げ、ready to wear、衣装、プロダクトを発表する。


【FAKE 店舗詳細】

 東京都 渋谷区 宇田川町 18−4
 OPEN:12:00~CLOSE:22:00

 1F CANDY   TEL:03 5456 9891
 2F SISTER   TEL:03 5456 9892
 3F GALLERY FAKE TEL:03 5456 9893

■エキシビジョン「CRAIG LAWRENCE x JUNYASUZUKI」
 Photo Exhibition by KENZIE BURCHELL (for CARIG LAWRENCE)
 Video Installation by mojoVisions (for JUNYASUZUKI)
 開催日時: 2010 4/24 (PM20:00~)- 5/8


【ウェブサイト】

 CANDY:http://www.candy-nippon.com/
 SISTER:http://sister-tokyo.com/
 GALLERY FAKE:http://faketokyo.com/gallerytop.html

【Twitter】
 GALLERY FAKE Twitter
 http://twitter.com/GALLERY__FAKE

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