【GWに読んでほしい!お勧め本その2】小説を全部読むのが苦手!という方に勧めたい短編小説

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 ゴールデンウィーク、いかがお過ごしでしょうか。
 こんなときこそ小説くらい読んでおきたいけど、残り2日ほどしかない。ゴールデンウィーク中に読み切りたいけれど、読み終わりそうにない。という方はいらっしゃいませんか?
 そんなときにお勧めしたいのが「短編小説」です。

 短編小説とはその名の通り、長編小説や中編小説と比べて文字数は少なく、短時間で読み切ってしまうことも可能。短い物語の中に小説の醍醐味をギュッと詰め込んでいるので、短いながら濃い時間を味わうことができるのです。

 この春『新参者』(講談社)がTBSでドラマ化され、話題の東野圭吾さん。
 そんな東野圭吾さんの短編集の1つである『毒笑小説』(集英社)は、毒とユーモアにあふれた社会風刺を、笑いという要素をまぶして読者に届けてくれる一作です。

 環境問題に対する風刺を描いた「エンジェル」では人類のエゴの深さと愚かさを実感でき、「花婿人形」では温室で育てられたが故に男性が迎える本当に「悲惨過ぎる」結末に笑いながらも、教育とは何たるかを考えるきっかけを作ってくれます。
 今起こっている問題を次々と膨らまし、笑いを重ねながらつついていく。そうした作品たちに「作家」と呼ばれる人たちの視点ってなんて面白いんだろうと思ってしまいます。

 また、短編集の魅力を探ってみたい方は阿刀田高さんの『短編小説のレシピ』(集英社)がお勧め。
 残り2日でちょっと面白い作品が読みたいなと思う方、小説が苦手という人は是非、短編集を読んでみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部/金井元貴)


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