ミランは1日、セリエA第36節でフィオレンティーナに1−0と勝利を収めた。シーズン後の去就が騒がれるレオナルド監督だが、この日も同監督はミランに残るのかどうか、自らのカードを明かすことはしなかった。先週から続いているのと同じ状態だ。唯一違うのは、残り試合数が3から2になったことだけだろう。

「未来について話すには、あまりにこれまでに我々がやってきたことと、これから待ち受けていることを重視しているんだ。今日の我々はチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得に向け、非常に重要な一歩を進めた。残りは2試合だ。私はその2試合のことだけを考えている」

「(インタビューに遅れて)申し訳ない。チームと話していたんだ。何を話していたか? 今の試合のことだよ。とても苦しく、難しい試合だった。我々はあまり良い結果を出せていなかったしね。最初の20分間は苦労した。それからは反撃し、リスタートして、いくつかチャンスをつくることができたよ。前半のうちにリードしていてもおかしくなかったんだ。素晴らしい試合だった。そして何より、我々にとって非常に重要な勝利だったよ」

試合後、レオナルド監督はドレッシングルームへ続く通路で、MFジェンナーロ・ガットゥーゾやアドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役と抱擁をかわしている。

「普通のことさ。こういう試合の後ならね。ガットゥーゾとは数分前まで交代について話していたんだ。ガッリアーニとはこの上なく素晴らしい関係にある。我々は13年前からの関係なんだ。歴史があるんだよ。私はサッカー選手としてのキャリアが終わってからも、自分にチャンスを与えてくれたミランにずっと感謝していく」

まるで別れのあいさつのようでもあるが、レオナルド監督がそれを認めることはなかった。むしろ、オーナーのシルヴィオ・ベルルスコーニ氏がミランのプレーやその功績を認めていないのかどうかを尋ねられると、同監督は再び“カテナッチョ(かんぬき)”を閉ざしている。

「私は試合のことだけを話したい。言われていることは言われていることであり、起きたことは起きたことだ。だが、今日は試合について話すことが正しいはずだよ」

レオナルド監督とミランの関係は本当に終わってしまったのだろうか? 同監督はこの質問に対し、「私はそう思っていない。何かしらは起きた。そのことについて話し合った。そして昨日、それは終わったんだ」と答えている。だが、明日がどうなるかは誰にも分からない…。