フィオレンティーナFWアドリアン・ムトゥは、今年1月のドーピング検査で陽性反応が見つかったことにより、10月まで9カ月の出場停止処分を科されている。これを受け、クラブは先日、処分が明けるまで同選手の給料の減額を申請した。この件について、フィオレンティーナのアンドレア・デッラ・ヴァッレ取締役は、次のように話している。

「1年半前、我々はローマからの2000万ユーロ(約25億円)というオファーを断った。彼はまさしく重要な選手だと考えていたからだ。1月に彼はとてつもなく軽率なことをして、我々はその高い代償を払うことになった。彼はカンピオーネ(最高の選手)だから、いなかったことは非常に大きく響いたんだ。裁決が出るまで、我々は彼をそばで支えた。それから減俸を要請したんだ。こういう場合に正しいことだよ。だが、落ち着いてもらいたい。彼の給料は減額しても、30〜40世帯を支えられるほどだ」

一方、同取締役はクラブの今後について、次のように話している。

「(パンタレオ・)コルヴィーノ(スポーツ・ディレクター)と(チェーザレ・)プランデッリ監督の契約は2011年で満了になる。延長は優先事項ではない。だが、今後も彼らは我々と一緒だと思っている。2カ月前に起きた私の兄(ディエゴ・デッラ・ヴァッレ)と監督の問題は、少しドレッシングルームに混乱を引き起こしたかもしれない。だがそれから、すべては解決したんだ。今は問題ないよ」