「ラツィオ対インテルの一戦で不正などないはずだ。ラツィオは首位を倒すという満足を得るために、全力を尽くすルだろう。ダービーに勝つのとは違うだろうが、いずれにしたってインテルを倒すことは彼らの満足になるはずだよ」

1日に行われるパルマとのセリエA第36節を翌日に控え、ローマのクラウディオ・ラニエリ監督は記者会見で、インテルと対戦するライバルのラツィオを信じていると語った。そして同監督は、ラツィオがオリンピコでジョゼ・モウリーニョ監督率いるインテルに対し、全力で戦うはずだと確信している。

「今週の我々はラツィオのことをまったく考えなかった。自分たちが自分たちの運命を握りたいと思っているからだ」

一方で、スクデットを争うローマとインテルが同じ時間帯に試合をしないことについて、ラニエリ監督は「イタリアはいくつかのことを見直すベきときだ」と、困惑した様子を見せている。また、パルマへ駆けつけると見られる6000人のロマニスタに関しては、「我々にインテルと争うだけの力はない。だが、観客たちのエネルギーが一緒なら、どんなことだって可能だよ」と感謝の意を表した。

また、ラニエリ監督はパルマ戦そのものについて、次のように話している。

「(前節)サンプドリア戦での敗北からローマがどう立ち直ったのか。それが分かるだろう。私は、チームがよく立ち上がってくれたと確信しているよ。気迫とモチベーションにあふれている。相手は自分たちのゲームをしようとしてくるだろう。そして、我々を倒そうとね。スポーツではそれが正しいことなんだ」

「試合ごとにロゼッラ・センシ会長と話しているか? よく話はするし、会長もみんなと一緒で、(首位転落を)残念に思っている。だが、彼女は決して諦めないし、ベストを尽くすように我々を鼓舞してくれている。私は彼女のような会長がいてくれてうれしいよ。アドレナリンが増している。チームは誰からもプレゼントをもらうことなどできない。倒れても立ち上がることに慣れているし、今回もそうしなければいけないんだ。シーズンの統括? それは最終節を待ってからだよ」

「(パルマのフランチェスコ・)グイドリン監督が率いるチームはプレスをかけてくる。よくスペースをふさいで、常に速いカウンターを仕掛けてくるんだ。だから、我々にとってはそれが困難となるだろう。暑さもあるだろうし、我々はしっかりとインテリジェントに戦って、結果に笑えるようにしなければならない」