ヤフーとグーグルは、日本のインターネットの世界では巨人。ともに、新聞社や通信社、その他の情報提供者のニュースや情報を配信している。配信の仕方や企画・編集の方式は異なるが、インターネット利用者の大半が、ニュースを見たり、情報を探したりするときに、この二つの巨人を使っている。

 新聞とテレビでニュースを見ていた日本人も、いまやインターネットというもう一つのニュースメディアを持ち、ネットに頼る比率はますます高くなっている。
 
 この二つのポータルサイトは、巨大な日本人マーケットにおいて、広告やユーザーの動向を分析した情報を提供するビジネスで利益をあげている。独占に近い、有利なビジネスを展開することに反発する企業やユーザーも少なくないが、これが日本のインターネットの現実。

 テレビが出現したとき、新聞業界のなかに「テレビが新聞の読者を奪い、新聞は衰退する」という悲観論があった。壊滅の恐れがあると見た人さえいた。しかし、これは杞憂に終わった。新聞とテレビは見事に棲み分けた。両者は機能、役割の面で異なる特性をもっている。新聞は一覧性に優れており、大きな紙面をざっと見回して、見出しでニュースが把握できる。持ち歩きにも便利で、家庭だけでなく、通勤途中や会社で読むこともできる。

 一方、テレビはこれらの機能では劣るが、動画や音を再生できる。速報にも強い。配達時間が決まっている新聞はテレビの現場中継に敵わない。
 
 両者は得意な機能を生かして、それぞれに発展、普及した。経済の高度成長がこれを後押しした。

 ところが、インターネットメディアは両者が棲み分けていたバランスを崩すかもしれない。 インターネットは、新聞とテレビの主要な機能、役割を備えている。新聞記事を構成するコンテンツは、テキストや写真、イラスト。記事のスタイルはニュース雑報、解説、フィーチャーストーリーなど。インターネットもコンテンツとして同じ種類の記事を収容することができる。記事スタイルも同じものが可能だ。
 
 新聞は長らく速報性を武器にしてきたが、ネットには負ける。号外をだしても太刀打ちできない。ネットメディアが唯一新聞に敵わないのは、一覧性の魅力だと、元朝日新聞の記者で、現在はwebサイト「J-CASTニュース」の発行人である蜷川氏は話す。新聞を広げて、めくって読む便利さをネットは当分獲得するのは難しい。

 しかし、新聞とネットのビジネスで決定的な違いがある。新聞は有料だが、ネットは無料。現状は、新聞がインターネットサイトに有料で提供、それをネットが無料で読者に開放しているので、読者からみると新聞の多くの記事を無料で読むことができる。すべての新聞記事を読めるわけではないが、ネット読者の大半はこれで満足している。これでは新聞ビジネスはネットに勝てないと蜷川氏は語る。

 インターネットはどういうメディアなのだろう。新聞やテレビ、雑誌とどこが違うのだろうか。急速に膨張したインターネットを目の当たりにして、ある人は「怪物」「魔物」だといい、ある人は「希望」「革命」だという。前出の蜷川氏は、どちらの見方も正しいと思っているという。良くも悪くもネットニュースの破壊力を、蜷川氏は著書『ネットの炎上力』で紹介している。



『ネットの炎上力』
 著者:蜷川 真夫
 出版社:文藝春秋
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