「初めて試合で泣いた」。28日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)準決勝セカンドレグのバルセロナ戦をベンチから観戦し、チームがファイナル進出を決めるところを目の当たりにしたインテルFWマリオ・バロテッリ。バルサとのファーストレグで試合後にユニフォームをピッチへ投げつけ、インテルの重鎮たちの気分を害し、最近の騒動を引き起こしていた同選手が、再びインテルのサポーターたちに一歩近づいている。

歴史的な決勝進出を成し遂げた翌日、バロテッリは『インテル・チャンネル』のインタビューで、幸せそうなところを見せている。そして、試合後の感動を隠そうともしなかった。

「信じられなかったよ。言葉もない。でも、試合で泣いたのは初めてだった。あまりにうれしすぎるよ」

一方で、“スーペルマリオ”はクラブやサポーターとの間に亀裂を生じさせた最近の問題について、次のように話している。

「もう一度謝罪するよ。サポーターたちは常にオレを助け、支えてくれた。オレが彼らと一緒にいるということを、彼らには分かってもらいたい」

インテルのサポーターたちは28日夜、チームがミラノのマルペンサ空港へ戻ってきたときに、選手たちを称賛している。その喧騒の中、バロテッリは一部のファンからブーイングや侮辱の言葉を受け、人だかりの中で気分を悪くしてしまった。だが、気分を取り戻すと、「お前はオレたちの一人」「オレたちはお前と一緒」「マリオ、オレたちと残ろうぜ」というエールも受け、バロテッリは一部のサポーターと言葉を交わしている。