「これはサッカーの試合だ。そう言うことから始めよう」。バルセロナのペップ・グアルディオラ監督はインテルとのチャンピオンズリーグ準決勝セカンドレグを前に、インテルの選手たちがサッカー選手であることを後悔するように望むと話したDFジェラール・ピケの発言や、「逆転」という言葉を取り巻くバルサの雰囲気を受け、照準を修正したいと望んでいる。前日会見で、グアルディオラ監督はこのように語った。

「この数日間ほどの動きは見たことがない。だが、サポーターたちは一つのチームや一人の監督に反発するために明日の試合へ来るのではないよ。彼らはCLファイナルへたどり着こうとする11人に手を貸すために試合へ来るんだ。それは言っておきたい。それ以上のことはないよ」

「ピケは悪意があったのではない。善意をもって話した。一つ思い出してもらいたい。このチームは過去20年間、模範的な振る舞いを貫いてきた。選手たちは敗れたときでも、素晴らしい振る舞いをしてきたんだ」

また、挽回に向けての戦術的ポイントとして、グアルディオラ監督はこう話している。

「準決勝を突破するには、自分たち自身でいるだけで十分だ。相手がどのチームか、どの指揮官と対戦するかは重要ではない。自分たち自身でいれば良いんだよ。ボールを奪い、長くキープして、できるだけ早く動かし、たくさんのゴールチャンスをつくろうと目指す。非常に良い守備をするチーム、自分たちが危険になることが難しいチームを相手にね。我々がもっと攻撃的にならなければいけない? その必要はないよ。我々は平均で15〜17回のゴールチャンスをつくっているんだ。それで足りるだろう」

インテルはMFヴェスレイ・スナイデルの出場可否が注目されているが、グアルディオラ監督は同選手が試合に出てくると確信しているようだ。一方で、バルサDFエリック・アビダルのコンディションに関しては明確に話さず、26日夜にUEFAが行ったドーピング検査については、「おそらく信頼していないんだろう。分からないよ。好きなようにやれば良いさ」と苛立ちを見せている。

インテルは何年間もCLに優勝していない。そのため、インテルがハングリーだという声もあるが、グアルディオラ監督はあらためて、バルセロナも同じようにマドリッドでのファイナルへ進むことを望んでいると話している。また、ファーストレグ終了後、リオネル・メッシのパフォーマンスについて聞かれた際、同選手がカンプ・ノウでやってのけると答えたグアルディオラ監督は、「繰り返すよ。彼はいるし、見てみたまえ」とつけ加えている。