任天堂は携帯型ゲーム機について、DSの後継機ニンテンドー3DSを11/3期中に発売予定と発表した。そこで今回は、ニンテンドー3DSについて考察してみたい。

■任天堂が公にしない「ニンテンドー3DS」の追加機能を予想する

 3DSで任天堂側から公表されている機能は、(1)裸眼で3Dを表現、(2)現行DSとの下位互換性の2点のみ。ただし、初代DSが発表された当初は、(1)二画面液晶、(2)2つのCPUという点だけで、その後、タッチパネル機能やWi-Fi機能、下位互換性、マイク機能などが発表されていった。

 実際、タッチパネル機能がその後の「脳を鍛える大人のDSトレーニング」では重要な役割を果たしたわけだが、最初の発表時には公表されていなかった機能である。ニンテンドー3DSにおいても、今後、イベントごとに追加的な機能が発表される可能性が高い。今回は追加的な機能に関して、予想してみたい。
ニンテンドー3DSに追加が予想される機能1:振動機能

 携帯型ゲーム機の振動については、すでに現行DSで周辺機器を使うことで可能になっている。ただし、対応ソフトのタイトル数が少なかったことやGBA向けソフトのカートリッジ差込口がなくなったこともあり、DSiシリーズでは外されている。「DS/DS Lite振動カートリッジ」はDSで振動機能を楽しむためのカートリッジで、GBA向けソフト用の差込口に差し込むもの。仮に、ニンテンドー3DSで採用されたとしても、技術的ハードルは低いとみられる。
ニンテンドー3DSに追加が予想される機能2:加速度センサー

 2000年8月23日に発売されたGBC向け「コロコロカービィ」ではソフトのカートリッジにセンサーを組み込むことですでに実現されている。GBを右に傾ければカービィも右に、左に傾ければ左に転がり、跳ね上げるとカービィもジャンプするようになっている。仮に、ニンテンドー3DSで採用されたとしても、技術的ハードルは低いとみられる。
ニンテンドー3DSに追加が予想される機能3:通信機能

 現在はWi-Fi機能が搭載されているが、携帯電話のように直接通信網にアクセスできるわけではない。「どこでもWi-Fi」や「ポケットWi-Fi」等の無線LAN拠点になる端末があれば、常時接続が実現できるが、追加的通信料が発生することになる。KINDLEのように3G機能を搭載して、任天堂が発生した通信コストを負担するモデルも想定できる。

 また、現在も進められているが、任天堂がアクセス拠点を増加させる方法も考えられよう。いずれにせよ、一歩進んだ展開が予想される。この通信機能に関しては、ファミコンによる株式トレード以来進められているが、いまだ大きな収益源になっている事業ではない。だが、任天堂にとっては新しい遊びを提供するために重要な1つの要素といえよう。
ニンテンドー3DSに追加が予想される機能4:セキュリティ機能強化

 現状は、マジコン対策は各国に対応した法的手段で対応している。しかし、各国ごとに法律が異なる点等を考慮すると、短期的な解決手段とはなりづらい。セキュリティ面での強化は、中国等への新興国への進出の一つの鍵となるだけに、3DSでは積極的な対応が期待される。特に、裸眼3D表現は新興国で人気があるオンラインゲームとの差別化になると予想され、3DSは当初は先進国中心の展開だが、新興国での展開も視野に入れた仕様となろう。(次ページへ続く)


岡三証券シニアアナリスト 森田 正司[著]

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