サラリーマンと聞いて、みなさんはどんなイメージを持ちますか?

 朝の通勤ラッシュに組織の歯車、はたまた接待ゴルフなんかでしょうか。子どもの頃に感じたサラリーマンのイメージは、毎日同じ事の繰り返しをしているように見えて、どこかカッコ悪ささえ感じていたようにも思います。

 でも、本書に登場するサラリーマンは本当にカッコイイ。見た目がカッコイイわけでもないのに、やたらカッコイイのです。だって、空跳んじゃってますから。

 『ソラリーマン 働くって何なんだ?!』に登場するのは20歳から79歳、平社員から社長までのサラリーマン。職種もマスコミ、IT、公務員など様々。普段のサラリーマンとしての顔写真の横には、思い思いのポーズで空に向かって跳ぶ写真が。この写真が、なんともシュールで笑えます。

 また、登場した40人の「働くこと」に関しての人生観も掲載。その観念は「仕事が好きで好きでたまらない」という人から「業種なんて、何だってかまわない」「今は毎日の仕事にしがみつくのに必死」という人まで、これまた様々です。

 製造業の会社に勤める20歳の荒井くんは「一回、ガチで辞めるか悩んだことがあるんですよ。なんでこんな安い給料のために働いてんのかなって思って。やっぱり周りと比較しちゃうんですよね、同じだけやってるのに、俺はこれしかもらえない、みたいな。だけどふとしたときに吹っ切れた。働き続ければとりあえずお金になるし、せっかく苦労して入ったんだから、簡単に辞めたらもったいないなって。今は3年目だけど、他にやりたいこともないし、このまま続けても問題ないかなって感じ」と言います。

 登場する全員が決して仕事にやりがいを持っているわけでもないのです。ただ、平凡で退屈そうなサラリーマンに見えても、本音を語る彼は、やっぱりなんだかカッコイイ。スーツにネクタイという同じような姿でも、色々な形で社会の歯車になっている彼らならではの個性が光ります。

 写真家の青山裕企さんは、サラリーマンになれなかった、だからこそ憧れと敬意を表し、今日もソラリーマンを撮り続けています。

 最後に質問です。みなさんにとって、働くって何ですか?!



『ソラリーマン―働くって何なんだ?!』
 著者:青山 裕企
 出版社:ピエブックス
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