本紙「インテリアビジネスニュース」連載でお馴染のインテリア文化研究所代表の本田榮二氏は、このほど(株)秀和システム社より『インテリア業界の動向とカラクリがよくわかる本』を全国一斉発売した。価格は1300円+税。
同書は秀和システム社の「図解入門業界研究シリーズ」の一冊として企画されたもので、うたい文句のとおり図版を100点近く収録している。また、シリーズ本なので価格も低めで、2色刷×256頁であるにもかかわらず1300円+消費税というリーズナブルな価格。
インテリア業界の特徴はさまざまな業種が存在すること。間口が広く、奥行きが深いため、全体像を紹介した本はこれまで存在していなかった。本田氏は「はじめに」の中で、「海外を含め、インテリア業界は高度化・専門化が著しく、同じ人間が複数の商品を担当することはまずありません。(中略)その意味ではインテリア内装材のすべてを担当した世界で唯一の存在かもしれません」と述べているように、自分が書かなかったら誰が書く、という使命感が執筆を始めた動機と語っている。

同書の構成は次のとおり。
第1章:インテリア文化を知るために(インテリアの歴史や東西文化比較論を中心とした15項目。なかでも14世紀のペストの大流行が現代へ繋がるインテリアを発生させたという氏の分析はユニーク)
第2章:インテリア業界の変遷(戦後から現在に至るインテリア業界の歩みと、IKEAとニトリの紹介、及び特筆すべき事項を集めた17項目)
第3章:インテリア業界のしくみ(インテリア業界の4大勢力の紹介と、カーテン・ブラインド・カーペット・高分子床材・壁紙・フローリング・寝装・家具・照明の市場規模と競合企業の推定シェアー、及び国内外の主要インテリア展示会と業界紙紹介などの22項目)
第4章:インテリア業界を支える専門家たち(インテリアに関連した14資格を解説した10項目。各資格の難易度や合格者数も掲載)
第5章:業界で必要な法律知識(インテリア業界に関係の深い10の法律と2つの制度を解説した8項目)
第6章:覚えておきたい業界基準(知らなければ失敗する、法定基準・業界基準の解説を中心とした10項目)
第7章:これからのインテリア業界(近未来を占う7大キーワード、及び生残り策を解説した14項目。最終項は、氏の持論である「浮上の鍵はインテリアコーディネーターとインテリア販工店のコラボ」で結んでいる)
資料編:昭和37年以降の詳細なインテリア年表と、戦後から現在までの新築住宅着工数推移など各種統計資料を9点掲載。

本田氏は、「百聞は一見にしかずで、是非、本屋の店頭で実際の本をご覧いただきたい。紀伊国屋書店や丸善、ジュンク堂などほとんどの大手書店で取扱っている。もちろんアマゾン等のインターネット販売も可」と述べている。「インテリア百科」として、是非、お勧めしたい1冊である。