バルセロナとのチャンピオンズリーグ準決勝ファーストレグで、試合後にユニフォームを投げつけてファンに対する怒りを表し、騒ぎを起こしているインテルFWマリオ・バロテッリ。試合から3日が経ち、本人が一歩身を引くことにした。イタリア『ANSA』通信が、バルセロナ戦後の振る舞いについて、バロテッリが謝罪したと伝えたのである。

「火曜の自分の行動について、全員に謝罪する。ピッチに入ったとき、オレは観客のブーイングと監督の叫び声を聞いて、我を見失ってしまったんだ。何も分からなくなって、最後には怒りをぶつけるためだけに、ユニフォームを脱いでしまった。何カ月も前から自分を苦しめている緊張感とフラストレーションをコントロールすることができず、申し訳なく思っている」

「はっきりさせておきたいのは、オレがサポーターに怒ってなどいないということだ。クルヴァ(ゴール裏のウルトラス)のことはなおさらだ。彼らはほかの人たちがブーイングしているときでも、常にオレを支えてくれた。彼らのためにも、インテルがすべてに勝てることをオレも望んでいる。インテルのユニフォームを着るかぎり、オレはそれを名誉に思ってできるだけのことをするよ。今の自分は人生で最も難しい時期の一つを過ごしている。とても腹を立てているよ。でも、その怒りをああやってぶつけたのは間違いだった。自分のことを好きに思ってくれる人や、代理人の助けを借りて、何人かのチームメートたちやクラブとの問題を解決したいと願っている」

しかし、インテルのマッシモ・モラッティ会長は同日夜、アタランタ戦を翌日に控えて前泊しているチームからバロテッリを外した。同選手はモラッティ会長の説得を受け、ミーノ・ライオラ代理人とインテルの宿舎を後にしている。インテルはクラブの公式サイトで、バロテッリがモラッティ会長と会談してから、宿泊所を後にしたと発表した。「アタランタ戦に向けての緊張感を避けるために、モラッティ会長が決定したこと」だとも明かされている。


ジョゼ・モウリーニョ監督とチームメートたちは、バロテッリの謝罪表明を良く思っていないようだ。モウリーニョ監督の「叫び声」が持ち出されていることに加え、謝罪が遅く、また誠実ではないととらえている。さらに、サポーターとの緊張が選手とチームの出来を左右することもあり得るだけに、モラッティ会長はバロテッリを試合から外すことにしたのだ。

モラッティ会長の行動は、非常にデリケートな時期にある選手を守るためのものだ。ただそれは、リーグ戦ンとチャンピオンズリーグで優勝を目指しているクラブを守るためでもある。同会長は自ら決定を下し、事前に話したのはモウリーニョ監督だけだった。そして、バロテッリと15分間話し合ってから決めたのである。

なお、ライオラ代理人はバロテッリが宿舎を離れたことについて、「一切のコメントを発しない。クラブへの敬意と、今後の試合に向けてチームが集中するための邪魔にならないようにするためだ」とコメント。「インテル首脳陣との会談は来週、バルセロナとの試合(CL準決勝セカンドレグ)の後に延期された」と明かしている。