2010年4月16日、日本中の本屋さんのレジから5円玉が消えた。通常お釣りを用意する際、100円や10円や1円が多く用意され、5のつくお金はそれよりもずっと少なく済むのに、レジから出て行くのは5円玉ばかり。なぜだ?

答えは1冊の本にあった。この日発売となった村上春樹『1Q84 BOOK3』(新潮社)の定価(税込)がなんと1995円だったのだ。確かに1995円の支払いできっちり出そうとしたら、どんなに少なくても1000円札1枚に、500円玉1個、100円玉4個、50円玉1個、10円玉4個、5円玉1個と硬貨だけでも11枚出さなきゃいけない。それを取り出す間に、後ろに人は並んじゃうし、そもそも財布の小銭入れにそれだけ硬貨がある人もいないだろう。

そこで出すのはお札なのだが、そうなればどうしたって5円玉がレジから出てくわけで、初日に用意されたのが50万部だとしたら、最大その日書店のレジから50万個の5円玉が出ていったのである。うーん、『1Q84 BOOK3』の恐るべきパワーだ。







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〜『2010年本屋大賞決定!』(2010年4月20日19:30)


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