hosurabu.jpgPhoto by Flickr from .snow

 なりたい職業ランキングで常に上位にランキングするようになった、「キャバ嬢」という職種。楽して稼げるイメージがあるが、いざ飛び込んでみれば「客が呼べなきゃお払い箱」という過酷な現実が待っている。実力主義の商売ゆえ、同業者の足の引っ張り合いもハンパではない。何かと"病み"やすい夜の世界で、そこそこ売れて来たキャバ嬢たちが一度は陥るのが"ホスラブ鬱"だという。

 「ホスラブ」とは、キャバ嬢やホストなどナイトワーカー向けの掲示板サイト「ホストラブ」の略称。ちらりと覗くだけでも、「同伴3回でヤレる激安枕女」「水子供養行った?」「色カノ以下。ただの財布」「キメセク三昧」など、貶める言葉で掲示板が溢れ返っている。薬物使用、枕営業、ホストネタなど、関係者と思しき具体的な暴露も豊富だ。嫉み妬みのつまった生々しさがこの掲示板の特徴で、ここで叩かれて心を病み、リタイアしていくキャバ嬢も少なくない。

 確かに、「口臭が生ゴミ」「アバターに似てる」「フケがすごい」など、悪口のボギャブラリーがあまりにリアルで、言われる側に身を置いて考えると相当な破壊力がある。

「ブス、デブ、整形とかは平気だけど、"中学のあだ名はひらめ"とか、"食べ吐きし過ぎて手が臭い"とか、内心気にしてることが書かれてるとダメージでかいです。絶対に身内が書いてるから、自分の親友すらも信じられなくなった」(歌舞伎町の元キャバ嬢)

 「ホスラブ」でスレッドが立つのはそれなりに注目されている証拠。とはいえ、度を過ぎると病む。

「周りのキャストは全部敵だと思って出勤してました。客がいればいいやって。でも、つまみをねだったら、"どうせ吐くんだろ。お前に食わせるフードはねえ"って冗談混じりに言われて落ちた。客もホスラブ見てるんだって......。それ以来、店にいる人間全てが恐くなって出勤できなくなった。今は自宅警備員です」(同前)

 単純に掲示板が気になって日常生活が送れなくなるケースも多い。有名ホストと付き合い出してから「ホスラブ」叩きが始まったと語るのは、すすきので働く某ホステス。

「どいつがバラしてるのか突き止めようと思って見てたけど、段々チェックが止まらなくなる。今この瞬間にも書き込みがあったんじゃないかって、1分置きに携帯開いちゃう。寝ようと思っても、新しい書き込みを確認するまでは気になって眠れない。書き込みがあったらあったで腹が立って眠れない、どっちにしろ眠れないみたいな」

 生活リズムが崩れ、接客中も携帯を見続け、成績もガタ落ち。最終的に店を辞めた後は、ひたすら掲示板だけを見る生活が数カ月続いた。貯金がなくなって現役復帰したものの、客が切れてかつての勢いはなくなっている。

 いまどきキャバ嬢の必須アイテムといえば、盛り髪・つけまつげ・カラコンだが、ホスラブの書き込みを屁とも思わない図太い神経もまた、この世界で生き抜く必須アイテムと言えるのかもしれない。

『ネガティブを愛する生き方 光と闇の法則 (単行本(ソフトカバー))』


トイレの壁の落書きが巨大化した感じ?


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