日本の女性スポーツ選手が、一体どのくらい稼げるかご存知ですか?

 例えば、フィギュアスケート選手。競技を続けるとなると莫大な出費が必要なことで有名です。個人コーチを頼んで、リンクを借り切って、スケート靴から衣装代、振付料から交通宿泊費、大会があれば同行するコーチや振付師の分も負担するとなると、国内大会上位レベルで年間600万円以上、国際大会レベルだと年間3000万〜5000万円の資金が必要なのだそう。
 
 それで収入はというと、世界大会優勝で160万円、シリーズファイナルで225万円、オリンピックで金メダル取ってCM契約を交わすところまでいけばやっと元が取れる程度で、それ以外は企業のスポンサー契約で競技を続けるのがやっと。

 女子プロの代表格のゴルフでさえも、賞金だけでの生活は厳しく、年間獲得賞金100位で300万円くらい。中堅以下は、スポンサー契約といっても用具とトーナメントの参加費くらいしか出ないのが現実。女子テニスは、国内大会の賞金だけで暮らすことは実質不可能で、海外の大会は賞金が高いけど、出場するためには上位ランキングが必要で、それを上げるためには世界各地の大会を転戦しなければなりません。

 卓球の場合、賞金付きトーナメントはまれで、スポンサー料は中堅で200万円くらい。マラソンは超一流をのぞき、企業に所属して収入は会社のOLと同程度。騎手の平均収入は約1000万円ですが、女性騎手は非常にまれで、今のところ結果を出せているとは言い難い状況。その他のスポーツにしても同様で、企業の援助があればいい方で、手弁当で開催している競技も多く、女性がスポーツで稼ぐのは非常に厳しいのが現実なのです。

 しかし、これら他のスポーツと比較すると、桁違いに稼げるのが競艇選手。平均年収1700万円ぐらいで、競艇は女性が男性に勝てる要素が多いと言います。女性は小柄で体重が軽いので、モーターボートの直線では男性よりもスピードで勝るからです。

 そんな、女性が男性とも堂々と渡り合える競艇を舞台にしたマンガ『透明アクセル』を「ドラゴン桜」や「エンゼルバンク」で知られる三田紀房さんが仕掛けました。昨年夏に、講談社発行の青年コミック「イブニング」で連載が開始され、待望のコミック第1巻が発売されています。

 ストーリーは、親のコネによって大手広告代理店に入社した新人が、まったく縁の無かった競艇の担当になり、理不尽な女上司から「競艇界にスターを作れ!」という命令を受け、戸惑いながらも真剣に挑んでいく姿が描かれています。国内で1位になれない女子フィギュア選手を競艇選手に転向させ、世の中にブームを生み出すにはどうすればいいのか? もちろん競艇のことにも詳しくなれますが、そこは受験、転職、商売などをテーマに日本人の生き方を描いてきた三田紀房さん。主人公を通して広告代理店の実態もリアルに描き出し、広告代理店の仕事がよくわかり、「働くこと」がテーマになった内容になっています。

 競艇をテーマに、すべての働く人に贈る新バイブル。今後の展開、そして女性が稼げるスポーツ「競艇」にも要注目です!



『透明アクセル』
 著者:三田 紀房
 出版社:講談社
 価格:560円
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