「全国書店員が選んだ いちばん!売りたい本 2010年本屋大賞」が20日に発表され、冲方丁(うぶかた・とう)さんの『天地明察』が選ばれた。

 この賞は全国の書店員による投票で選ばれ、7回目となる今回は1157人の書店員がエントリー、一次投票には全国323書店より385人、二次投票には304書店より350人もの投票があった。
 受賞作の『天地明察』は江戸時代の天文歴学者であり囲碁棋士の渋川春海が、日本独自の暦を作り上げるまでの奮闘を描いた歴史ロマン。爆発的人気を誇る『1Q84』(村上春樹/新潮社)や、話題作『ヘヴン』(川上未映子/講談社)を押さえての受賞となった。



 前回受賞作『告白』(双葉社)著者の湊かなえさんから花束を受け取る冲方さん。このあと、プレゼントとして湊さんが作ったビーズ細工も贈られた。



 受賞者挨拶をする冲方さん。報道陣による囲み取材では、受賞の感想について「とても光栄なこと。これからも書店員のみなさんに支持されるような作品を書く地力をつけていきたい」と語った。



 各書店で『天地明察』のポップを書いた書店員の方々との記念撮影。
 みんな自分のポップを持っている。本の売れゆきは書店員のがんばりにかかっていることを改めて思い知らされる一幕だ。

 会場に来ていた書店員の方々にお話を聞くと「同僚は8割方『天地明瞭』に投票していたので、やっぱりな、という感じ」「夢中になって読んだ、ここ何年かで一番面白かった」など、受賞作は圧倒的な支持を得ていたようだ。

 ちなみに会場には書店員の他にも各所から出版関係者が終結。授賞式後の懇談会は大盛況だった。出版不況もあって書店の数は減る一方だが、自分が面白いと思った本を、熱意を持って勧めることのできる書店員はまだまだいることがわかり、頼もしさを感じた。
(新刊JP編集部/山田洋介)

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