フランス代表の選手2人が未成年買春捜査で、パリ司法警察の事情聴取を受けた。民放M6が17日にスクープし、翌日のレキップ紙が事実を確認した。

 同紙によると、警察は売春の摘発でパリのナイトクラブを捜査していたところ、同店の顧客に有名サッカー選手たちがいることを突き止めた。捜査線上に浮かんだ中には、少なくとも3人のフランス代表メンバーがおり、2人は国外でプレー、1人は南仏のクラブに所属しているという。

 そのうち1人には、当時(2009年)18歳未満だった女性と関係をもった疑いがある。問題の選手は「攻撃的MF」で、事情聴取ではその女性と顔見知りであることを認めたが、未成年だったことは知らなかったと主張した。

 未成年買春となれば、最大で3年の実刑を受ける可能性があるが、レキップ紙は、選手が起訴される可能性は薄いと見ている。警察の捜査の主眼は、売春斡旋組織の摘発にあり、選手2人に対する聴取はあくまで“証人”として行なわれたためだ。

 しかし、選手のイメージ悪化につながるおそれはある。ただでさえ、国民の“代表離れ”が深刻で、代表のイメージ改善に気を遣うフランスサッカー連盟(FFF)としては、この事件の波紋が大きくなるのは避けたいところ。W杯のメンバー選出が近いタイミングで、影響が出てくる可能性は十分に考えられ、ドメネク監督にとっては頭の痛い問題となりそうだ。