ダービーのトラップを避けるために最大限の集中力を。インテル戦のことはその後から考える。バルセロナのペップ・グアルディオラ監督は17日に行われるリーガ第33節のエスパニョール戦に集中している。いつものように複数の言語(この日はカタルーニャ語、スペイン語、イタリア語、英語だった)で質問に応じたグアルディオラ監督は、警戒レベルと集中力を高めているのだ。

チャンピオンズリーグ(CL)準決勝で対戦するインテルは、16日にユヴェントスとの一戦を迎えた。試合前、グアルディオラ監督がこの一戦をどこで観戦するのか、興味が持たれたが、同監督は「試合は見ない」と答えている。エスパニョール戦が終わらない限り、インテル戦は始まらないということだ。1試合ごとに戦っていくということである。

なお、グアルディオラ監督はセリエAのビッグマッチについて、「インテルが有利だ。ホームではほぼ常に結果を出しているからね。もちろん、“クラシコ”だし、より複雑になるだろうが。美しい試合を予想しているよ」とコメントしていた。試合はインテルが2−0でユヴェントスを下している。

バルセロナはケガで2週間戦列を離れていたFWズラタン・イブラヒモヴィッチが復帰する。グアルディオラ監督は同選手の起用について、「彼についても(エリック・)アビダルについても、明日(17日)を見てみよう。チームとの練習はわずかしかしておらず、試合は日曜ではなく、すぐに行われる。2人とも良くはなったが、試合勘は足りないんだ」とコメント。リーグ戦16試合連続出場中のFWリオネル・メッシについては、「休むかどうかは分からない。明日の状態を見よう」と語った。

リスクを冒してイブラヒモビッチを起用しなければ、メッシの温存も難しいだろう。エスパニョールとのダービーは、計算をするにはあまりにデリケートで厄介な一戦だ。グアルディオラ監督は次のように続けている。

「歴史、ライバル関係、懸かっているもの、エスパニョールのキャラクター。これらによって、この一戦はほかの試合とは違うものとなっている。難しいゲームなんだ。我々はミスを犯すことができない。レアル・マドリーはここ14試合で13勝しており、我々と負けただけなんだ。そのまま続けるだろう。我々に何もプレゼントなどしてくれないはずだ。だったら、我々がほかに気をそらされることなどできない。例えば、次の試合は(最下位)ヘレスとの一戦だが、彼らは今週勝っているし、我々との試合は我々がCLの2試合をやる間に行われる。ヘレス戦もまた厄介な試合なんだよ」