「コッリーナの名前を出したのはジャチント・ファケッティだ」。元審判選定委員長のパオロ・ベルガモ氏はこう確信している。ルチアーノ・モッジ元ユヴェントスGM(ゼネラル・マネージャー)の弁護団が、“カルチョーポリ(カルチョ・スキャンダル)”の裁判で証拠物件として提出した盗聴捜査記録の中で、元インテルの故ファケッティ会長とベルガモ氏の会話において、コッリーナ元審判の名前が出たことについて、ベルガモ氏は自分がコッリーナ氏の名前を口にしたのではないと話しているのだ。

一方で、ベルガモ氏はイタリア『RAIスポーツ』に対し、インテルのマッシモ・モラッティ会長が「プレゼント」を用意していたとされる件について、次のように明確に話している。

「クラブのオフィスに行ってプレゼントを受け取ったなんてことは覚えていないね。クリスマスの時期だったし、クラブからクリスマス用の典型的なプレゼントを受け取るのは普通のことだった。あの盗聴捜査記録を検討するに当たっては、少し善意を持って聞くことが必要だよ」

「クラブ幹部たちとのディナー? 恥ずべきことではないと思っている。あれは私にとって選定委員として最後の年だったし、妻と一緒にホームディナーを計画したんだ。古い友人たちとともにね。その中には(アントニオ・)ジラウド(元ユヴェントス代表取締役)とモッジもいた。モラッティが来たことはない。その前に彼が私を招いていた」