インテルとの大一番を2日後に控え、ユヴェントスにうれしくないニュースが届いた。もはや筋肉のケガというのは、ユーヴェにとって悲しき習慣となってしまっている。敵地でのインテル戦を控えるデリケートなこの1週間も、それは変わらなかった。3日間で3人の選手がいなくなってしまったのだ。

最後に戦列を離れたのは、FWダヴィド・トレゼゲである。検査の結果、トレゼゲは左大腿二頭筋のケガで、インテル戦を欠場する見込みとなった。おそらく、彼はその後の2、3試合にも出られないだろう。インテル戦に欠場するのはトレゼゲだけではない。DFズデネク・グリゲラ(筋肉の挫傷で約20日間の離脱)、MFセバスティアン・ジョヴィンコ(シーズン絶望)、GKアントニオ・キメンティも確実にビッグマッチに出場できない。

一方、アルベルト・ザッケローニ監督はジョゼ・モウリーニョ監督が率いる戦艦への対策を研究している。まずはフォーメーションが問題だ。すべてはMFジエゴしだいとなる。数日前からチーム練習に復帰した同選手は、状態も良く、何としてでもインテル戦に出場したいと望んでいる。ケガは過去のものとなり、慎重を期す必要はあるものの、時間がないザッケローニ監督はジエゴの先発起用による効果を検討している。

金曜の試合に多くが懸かっていることを理解しているザッケローニ監督は、ミスをしたくないと望んでいる。ジエゴが先発なら、ユーヴェは中盤を再びダイヤモンド型に戻すだろう。2トップの下にジエゴを置くほかは、モモ・シッソコとフェリペ・メロ、クラウディオ・マルキージオという“パワー”の3人を起用することになる。チーロ・フェッラーラ前監督の下で、インテルをホームで2−1と下した前回の対戦と同じフォーメーション、同じメンバーだ。

もう一つの案は、4-4-2を続けるというもの。この場合、ジエゴの代わりにMFマウロ・カモラネージが右サイドに入るだろう。だが、ジエゴはベンチに座ることを望んでいない。インテル戦となればなおさらだ。

ディフェンスはGKジャンルイジ・ブッフォンのほか、センターがファビオ・カンナヴァーロとジョルジョ・キエッリーニ。右サイドにジョナタン・ゼビナ、左サイドがファビオ・グロッソとなる。攻撃はトレゼゲとジョヴィンコが離脱したことで、アレッサンドロ・デル・ピエーロの隣にアマウリが入るだろう。イタリアの市民権を取得した同選手は、インテル戦でゴールを決めれば、イタリア人になって初の得点となる。