“脱藩”という決断を選んだ坂本龍馬の思考を茂木健一郎が分析

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 歴史は「IF=もし」で妄想すると楽しい。もし、元寇時に神風が起きなかったら、本能寺の変が起こらなかったら織田信長はどうなったか…。
 そして、“今をときめく”坂本龍馬が脱藩をせずにそのまま土佐藩にとどまっていたとしたら…。あなたは考えたことがあるだろうか。

 もしそうなれば、薩長同盟は成立せず、倒幕は遅れ、となると21世紀の日本は今とは全く違ったものになっていた可能性もある。
 つまり、近代日本のそもそもの始まりは龍馬の脱藩だったといっても過言ではないのだ。

 ところでこの“脱藩”だが、現代に置き換えるとどんなことになるだろうか?
 転職(所属する企業・組織からの脱出)や海外留学(日本からの脱出)はまぎれもない“脱藩”だし、身近なところでは引越しも一種の“脱藩”である。

 江戸時代の脱藩は重罪であった。それを考えると、現代の“脱藩”はお手軽感があるが、それでも実行する際は大きな決断が必要なことに変わりはない。
 新天地が快適なものだという保証はないし、それどころか思わぬ苦労を背負い込む可能性だってある。環境が変わることによって生じるリスクを受け入れる姿勢がないと“脱藩”はできないのだ。

 この姿勢は、企業や組織の力が弱まって“一個人”としての実力が問われる現代でもっとも必要なことではないだろうか。
 翻って、その姿勢を感じることができるからこそ、坂本龍馬という“人生”が多くの現代人を惹きつけるのだろう。

 『人生が驚くほど変わる 龍馬脳のススメ』(茂木健一郎/著、主婦と生活社/刊)では、脳科学者・茂木健一郎氏が、組織に頼らず自分の足で立ち、自分の行くべき道を自分の意思で決める、まさに坂本龍馬のような脳を持つ人物になるための方法を、脳科学の観点から示している。
 龍馬になることはできなくても、龍馬のような考え方や生き方ができる脳に自分の脳を変えていくことはできるのだ。

自分の欠点は変化や逆境に弱いことだと自覚している人は多いはず。
本書はそんな人にこそ読んでほしい一冊である。
(新刊JP編集部/山田洋介)


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