宙に浮く亀田三兄弟の行方──「史郎のコピー」三男・和毅が新たな火種に!?
 暴言騒動を起こした亀田史郎氏らがボクシング界から永久追放されることが、ほぼ確実視されるなか、三兄弟の行く末について関係者の間に懸念の声が出ている。というのも、今回の騒動で「現場で騒ぎを煽っていた」といわれる三男の和毅(ともき)が、なぜか処分の対象とならなかったからだ。

 亀田ジムに除名などの厳しい処分が出た場合、三兄弟が日本のリングで活動を続けるためには「移籍するしかない」のだが、三男の性格だけは「オヤジをそのまま小さくした感じで、どうしようもない」と評判で、たとえ、どこかのジムが引き受けても「必ずまた問題を起こすだろう」と、早くも恐れられているのだ。

 3月27日に長男の興毅がポンサクレックに王座を奪われた直後に起こった史郎氏の暴言騒動。判定に不服を唱えた史郎氏は、控え室でJBC(日本ボクシングコミッション)の安河内剛事務局長らを「クビとったるぞ、コラ!」などと恫喝した。

 その現場にいた関係者が、こう証言する。

「そのとき、一緒にいた亀田ジムの五十嵐会長は、史郎氏を止めるどころか、自分も抗議に加担したとして、今回、厳しい処分を受けることになった。あのとき、三男の和毅も父親を煽るように騒いでいた」

 和毅もライセンスを受けたプロボクサーである。本来ならば、何らかの処分を受けてもおかしくないはずだ。

 ところが、東日本ボクシング協会やWBCに提出されたJBC作成の報告書には、「和毅に関する記述はなかった。なので、6日の協会の緊急理事会で三男について話は出なかった」(協会幹部)という。

 7日のJBCの倫理委員会でも、和毅が騒動に加担していたことは議題にならなかった。

 前出の協会幹部は、「まぁ、父親とジム会長のライセンスを取り消したり、ジムを除名するというレベルの話になっていたので、あえて未成年でもある三男の暴走をとがめるまでもないということなのだろう」と状況を分析する。

 とはいえ、和毅については、あまり表に出ていないが、これまでも様々な問題を起している。

 たとえば、2月7日に次男の大毅が前王者のデンカオセーン(タイ)に判定勝ちしてWBAフライ級王座を獲得したが、その前日の公開計量後、三男の和毅が、デンカオセーンに詰め寄ってメンチを切り、スペイン語で暴言を浴びせたことで、現場はあわや大乱闘という状況になっていた。

 タイ陣営の関係者は、「日本語ではない言葉で、何をいったのか正確には分からない。だが、ひどい挑発や罵倒をしたのは分かった。なので王者が怒って前に出ようとしたので、周囲があわてて両者の間に入って止めた」というのだ。

 今回の暴言騒動をめぐっても、JBCは「兄弟に責任はない」として、移籍をすれば日本で活動できる余地を残した。

 実際、長男の興毅と次男の大毅は、かつては暴言を売り物としていたが、最近はそれもなく、成長した様子が伺える。

 27日の試合に負けた興毅は、リング上で四方のファンに頭を下げる潔さを見せていたほか、試合後の騒ぎの際も無言を通していた。さらに最近は、自分の無知を認識してか、「高校に行って勉強したい」と語るなど、社会の常識を学ぼうという姿勢が見えている。

 また2月7日に勝った大毅も、自分が三兄弟のなかで、もっともボクシングの才能がないと言われていたことを認識したうえで、「こんな自分がチャンピオンになれると思っていなかった」と語るなど、殊勝な態度を見せていた。

 協会関係者は「あの2人は、かつてのひどいバッシングを受けたこともあり、いまだにオヤジの指示には逆らえないが、少しは成長しているのだと思う」とみている。

 ところが、三男の和毅は、ボクサーとしての潜在的な才能こそ「三兄弟のなかで一番」(協会幹部)という評価が定着しているものの、中学さえもきちっと卒業しないまま、メキシコに武者修行に出されしまい、反則騒動も当事者の意識がない。