W杯チケット、50万枚売れ残り
W杯組織委員会は9日、南アフリカ大会の50万枚のチケットがいまだ売れ残っていることを明かし、空席が目立つスタジアムが出ることを憂慮した。

FIFAによると、残りのチケットは、南アフリカでは4月15日から全国の11カ所の窓口やスーパーマーケット、銀行で一般に発売されることになるという。組織委員会は残り2カ月足らずで、全体の5分の1相当のチケットを売り切らなければならない。

「我々はすべてのスタジアムが満員となるように、まずはチケット完売のための努力をしなければならない」とFIFAのヴァルケ事務局長はコメント。また、組織委員会のジョーダーン委員長は、「もし空っぽのスタジアムがあるようだと、この国ではサッカーが支持を得られていないと思われることになり、それは大きな悲劇だ。実際にはサッカーが大好きな国なのだから」と話した。

FIFAによればこれまで220万枚のチケットが売れ、南アフリカ国内で最も多くの90万枚以上が売れたが、出場国のうち最も多くの枚数を買っているのがアメリカの12万枚で、英国では6万7000枚程度に留まり、これはマンチェスター・ユナイテッドのホームゲームの1回の入場者数を下回るという指摘もされている。