ユヴェントスはクラブの公式声明として、“カルチョーポリ(不正スキャンダル)”で平等な扱いがなされるべきだと主張した。新たな盗聴捜査記録が浮上したことで、インテルやミランの幹部が関与している疑いが出ており、ユヴェントスがこれに乗じた格好だ。

しかし、インテルのマッシモ・モラッティ会長は、そんなユヴェントスを冷ややかな目で見ている。ユヴェントスの公式声明について尋ねられた同会長は、「彼らがそうしただけだ」とそっけなく答えた。

モラッティ会長はスキャンダルの話題よりも、今シーズンのチームについて考えたいようだ。チャンピオンズリーグ(CL)でベスト4に進み、セリエAの比重が下がっているようにも考えられるが、「もしセリエAのタイトルを逃したら、私は満足しないだろう。たくさんのチームが近くにいるから警戒しなければならないのは確かだ。しかし、リーグ戦を逃すことと、CLを制覇することのどちらが困難かは分からない」と述べている。

セリエAは第32節まで終了して、インテルは首位を走っているところ。しかし、勝ち点1差の2位にローマ、勝ち点3差で3位にミランがつけており、混戦模様になっている。そのため、インテルも安心はできない。それでもモラッティ会長は、イタリア王者の座を譲るつもりはないようだ。