インテルのジョゼ・モウリーニョ監督は6日に行われるCSKAモスクワとのチャンピオンズリーグ準々決勝セカンドレグを前に、楽観的なところを見せている。だが、この一戦に存在し得る、あらゆる罠を分析しておくに越したことはないだろう。

●疲労
モウリーニョ監督が強調しているように、CSKAはフレッシュな状態でセカンドレグを迎える。彼らはサン・シーロでのファーストレグ以降、試合をしていないからだ。一方のインテルは3日おきに1試合というペースである。

●累積警告
ワルテル・サムエル、ハビエル・サネッティ、マイコンの3選手は警告リーチの状態だ。セカンドレグでイエローカードをもらえば、準決勝のファーストレグで出場停止となる。バルセロナ相手のリベンジを目指す上で、作用する可能性も?

●アキンフェエフ&ジャゴエフ
ファーストレグでCSKAが1失点にとどまったのは、イーゴリ・アキンフェエフのおかげだ。ケガをする前のレベルを取り戻したようである。一方、MFミロシュ・クラシッチが出場停止なことから、スタメン復帰が予想されるのが、MFアラン・ジャゴエフだ。マンチェスター・ユナイテッドの本拠地オールド・トラフォードでもゴールを上げている。

●本田圭佑
ファーストレグで最も期待をされた本田。非常に動いたものの、シュートはFKの1本に終わった。だが、オランダを経由して、日本からロシアへと渡った彼は、“前任者”の中田英寿や中村俊輔でもなしえなかった、ヨーロッパで歴史をつくりたいと願っている。チームがより攻撃的な姿勢であることは、彼のその疑いようのない才能を示すことにつながるかもしれない。