リーグ戦ここ3試合で1敗2分けという状況のミランは、3試合前まで勝ち点1差だった首位インテルとの差が3ポイントになっている。そして、ローマに抜かれて順位は3位に後退した。それでも、ミランを率いるレオナルド監督は、問題なしとみている。

「確かに、我々は難しい時期に直面している。それでも、首位インテルとの差は3ポイントで、2位ローマとの差は2ポイントだ。我々が完全に脱落したということではないはずだね。もう少し一貫性が必要だ。リーグ戦残り7試合で、しっかりとプレーし、最後にどうなるかを見てみよう。まだ分からないよ」

インテルを率いるジョゼ・モウリーニョ監督は、3チームの優勝争いではなく、自分たちがさまざまなものと戦っていると話した。この件について問われたレオナルド監督は、「モウリーニョがなんて言ったのかは聞いていない。我々がそのさまざまなことの一つだったら? それをくみ取るためにここにいる必要はないだろう。次に進もう」と、意に介していないことをアピールした。

3日に行われるセリエA第32節のカリアリ戦は、ミランにとってスクデット獲得(セリエA優勝)を狙う上で落とせないものだ。レオナルド監督は目の前の試合だけに集中しているようで、「一つの試合だけを考えている。そのほかはない。チームが良いプレーをすることだけが望みだね。カリアリはベストの状態であれば、厳しい相手だ。前半戦は(ホームの)サン・シーロで対戦して、我々が4−3で勝利したけど、そのときに脅威であることは分かったよ」と話している。

その前半戦のカリアリ戦では、FWアレシャンドレ・パトが大活躍していたが、今回は負傷離脱中だ。指揮官は、「もう慣れたことだ。残念だけどね。でも、ゴールを挙げるのに苦しんでいるのは、離脱している選手がいるからという理由だけではないだろう」と述べた。

パトのほかにも、ミランは選手の不在に苦しんでいる。FWフィリッポ・インザーギ、DFマレク・ヤンクロフスキーが起用できない状況だ。一方で、FWクラース・ヤン・フンテラールが復帰し、MFアンドレア・ピルロとFWロナウジーニョが出場停止から戻ってくる。

レオナルド監督はDFジュゼッペ・ファヴァッリの位置にDFカハ・カラーゼを起用するつもりのようで、「カハはとても良い感じで練習を積んでいた。気持ちがこもっていたようだね。とにかく、明日になってから判断するよ。大事なことは、すべての選手が起用可能な状態にあることだ」と語った。