■第4試合 ライト級/5分3R
グレイソン・チバウ(ブラジル)
Def.1R4分13秒/TKO
宇野 薫(日本)

「過去2試合は判定勝ちだったから、KOを狙う」というチバウ。宇野はオクタゴンに上がる際、足を滑らし、躓いてしまう。ゲンを担ぐタイプの宇野の精神面に、この躓きがどのような影響を与えるか。

低く構える宇野、チバウのテイクダウンを警戒しての構えか。宇野のローがチバウの急所をかすめ、互いに一呼吸とる。ローにパンチを合わされ、バランスを崩して後方に倒れた宇野。チバウはバックを奪うが、宇野もそのまま立ち上がり、向き合って距離を取る。右ボディを打ち込む宇野は、チバウの豪快なフックにストレートを打ち返す。

チバウの豪快な右に対し、宇野はシュアな右を放つが互いにヒットしない。ダッキングを多用し、チバウのパンチを避ける宇野だが、押すようなパンチにバランスを崩し、直後に左フックを二発受ける。完全に足にきた宇野は前方に倒れこみそうになりながら、テイクダウン狙いでごまかそうとする。

しかし、目標が定まっておらず、チバウがバックを奪う。直後にガードを取った宇野だが、インサイドに飛び込んだチバウはパスを狙いつつ、強烈なパウンドを落とす。

バックを許して、そこからポジションを奪い返す戦法が身についた宇野だったが、パンチのダメージで思うように動けず、背中が伸びてしまう。と、チバウの容赦ないパンチが宇野の頭部を襲い万事休す。レフェリーが試合をストップし、TKO負けを喫した。これでUFC復帰以来2敗1分となった宇野、4試合契約とはいえ、非常に厳しい敗北となった。