■第3試合 ミドル級/5分3R
岡見勇信(日本)
Def.2R2分47秒/TKO
ルッシオ・リニャレス(ブラジル)

なぜかリニャレスにブーイングを送るノースカロライナのファンは、岡見にも声援とブーイングだ。大きな右を振るうリニャレスに左をヒットさせた岡見。リニャレスはローからフックを繰り出すが、足を使い、左と右のストレートを見舞う岡見は、左ヒザをボディに突き上げ、テイクダウン狙いを簡単に切る。

荒いパンチを振るうリニャレスに対し、打撃で攻勢に出た岡見。確実にパンチでダメージを与えると、引き込んだリニャレスが、潜りスイープを狙うが岡見はインサイドからパウンドを落とし、パスへ。左目じりをカットしたリニャレスは、岡見の足をキャッチしスイープを狙うが、構わず立ち上がって打撃戦へ。

前に出る岡見は、大振りのリニャレスのパンチに対し、右アッパー、左ストレート、そして右ストレートを綺麗に決めダウンを奪う。追撃の鉄槌を落とす岡見に、リニャレスは足を戻してクローズドガードへ。

そのリニャレスをケージに押し込み、岡見は冷静に傷口を狙ってエルボーを落とす。その後は、やや慎重になるも、鋭い右パウンドを落とし、岡見は初回を終えた。

2R、リニャレスのローをかわし、左へ回った岡見。リニャレスはローを左から右に変えるが、岡見の右ストレートが1発、2発とその顔面を捉える。

だが、距離を詰めた岡見は、狙い過ぎたかリニャレスの左を先に被弾してしまう。それでも冷静に右をのばす岡見は、リニャレスのローをよけて左を思い切り打ちこんでいくと、さらに左右のパンチを打ち込み続ける。そのまま前に出て、パンチを放つと、リニャレスの流血が酷くなりレフェリーが試合を中断する。

ドクターは試合ストップを命じ、岡見のTKO勝ちが決した。KOシーンが見たい観客席からはブーイングが起こるが、岡見が勝利の雄たけびをあげると、観客席は一転、歓声に。岡見が復活、さらに成長をみせつけるTKO勝ちを収めた。