コミュニケーションの悩みを解決する“話の聴き方”

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 コミュニケーションにおいて、よく言われるのは“話し上手より聞き上手になりなさい”ということです。あなたの職場で周囲から絶大な信頼を集めているのは、相手の話をきちんと聞ける“聞き上手”な人ではありませんか?
 しかし、話を“聞く”というのは簡単で単純なようでいて、とても奥が深いもの。例えばこんなケースも…。

Aさんの場合
 メーカーで部長をつとめているAさんの悩みは、入社二年目の部下Kさんが仕事をなかなか覚えてくれないこと。いわゆる「いい子」タイプでまじめだが、いかんせん覇気がなく、相談に乗ったり励ましたりはしているものの、仕事に自発性が出てこない。こんなタイプだけに強くしかると会社に来なくなってしまいそうで、叱ることもできない。
 ただでさえ忙しいのにKさんをどう指導すればいいのかわからず、そのストレスで酒量が増えてしまったという。


 Aさんの悩みの原因は「話をきけない」ことにあります。
 「ちゃんと部下の相談に乗っているじゃないか!」という意見もあるかと思いますが、コミュニケーション能力を現代人にマッチした形で高めてくれる『「聴く力」磨けば人生うまくいく!』によると、“きく”には以下の3種類があるそうです。

1.「聞く」…声が耳に入る。どちらかといえば自発的でなく受身の態度。
2.「訊く」…訊き手自身が訊きたいことを相手に質問すること。訊く側が能動性をもち訊かれる側は受身。
3.「聴く」…心をこめて聴く。熱心に聴く。言葉だけでなく、相手が話していることの意味までをしっかり聴きとる。


 これを踏まえると、Aさんは3の「聴く」ができていなかったようです。
 部下がどんな人間で、どんなことを考えているのかがわかっていなければ、たとえ相談を受けたとしても的確なアドバイスをすることは難しいでしょう。
 つまり、相手が本音で話せる環境を作ることも大事なコミュニケーション能力なのです。
 このAさんと似た悩みをもつ上司はかなりの数いるはず。

 相手の話を芯までしっかり“きく”ことができるようになりたい人は『「聴く力」磨けば人生うまくいく!』(船見真鈴/著、マガジンハウス/刊)を手に取ってみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部/山田洋介)


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