セリエAは残り7試合となり、首位インテルに勝ち点1差のローマ、同3差のミランがスクデットを争っている。優勝を目指してラストスパートする中で、インテルとローマはカップ戦のことも計算しなければならない。インテルはリーグ戦に加えてチャンピオンズリーグとコッパ・イタリアと3つのコンペティションを戦っており、ローマにはリーグ戦とコッパ・イタリアの2つのコンペティションがある。一方のミランは2チームが肉体的に疲れることを願うしかないが、日程はミランに不利となっている。

常にサプライズはあるものの、より日程に恵まれているのはインテルとローマだ。インテルは次節でボローニャとホームで対戦。その後のホームゲームは、ユヴェントス、アタランタ、キエーヴォが相手だ。ユヴェントスを除けば、すべて与しやすいチームだろう。アウェーでは4月10日にフィオレンティーナ(CL準々決勝セカンドレグの後、コッパ・イタリア準決勝セカンドレグの前)と、そのほかはラツィオ、シエナ(最終節)との対戦だ。

だが、チームの確実さに影響を及ぼすのがCLだ。理性的なターンオーバーだけでなく、ジョゼ・モウリーニョ監督にはナーバスに見えるチームを精神的にうまく準備させる役割が課される。CLで準決勝に勝ち進めば、インテルは4月20日と28日にバルセロナかアーセナルと対戦することにもなるからである。

残りのリーグ戦で最も厄介な試合は、間違いなくアウェーでのフィオレンティーナ戦だろう。だが、4位の座を狙い、何よりリベンジを目指してくるはずのユヴェントスを迎えるサン・シーロでの一戦も厄介だ。