南アフリカでのワールドカップ開催に向けて、スタジアムが完成し、開催まで100日を切り、盛り上がりを見せようとしてはいるが、チケットのキャンセルが殺到している。どうやら、ワールドカップで一儲けを企んでいる宿泊施設や航空会社の暴走によるものらしい。

ワールドカップ開催に向けて、実は意外と盛り上がりを見せていない南アフリカ。大型ショッピングセンターでもスポーツショップ以外はあまりワールドカップ関係を目にしない。さらにラグビーとクリケットが南アフリカの国民的スポーツということも、盛り上がりに欠ける要因なのかもしれない。開催期間中、学校は2〜3週間の休日、会社でも有給を使って休むように呼びかけている。理由は、ワールドカップ開催による交通麻痺だ。通常でも朝や夕方になると主要道路は渋滞になるのに加えて、ワールドカップでさらに渋滞となると勉強も仕事もままならないからだ。

さらに懸念されているのが、相次ぐチケットキャンセル。宿泊施設が法外な値段を提示しているからだ。例えば、普通のアパートをワールドカップ開催中に貸りると、1泊5,000ランド(およそ6万円)もする。スタジアムが3つあり、開会式と閉会式を行うヨハネスブルグ・プレトリアがあるハウテン州では、ほとんどの宿泊施設が通常の1.5倍の値段を提示、南アフリカ全土では65%以上の宿泊施設が通常の1.5倍の値段となっている。航空運賃も期間中は安くなく、治安の悪さも後押しして、チケットの売れ行きは伸び悩んでいる。

一方、政府では英語以外の言語しか話せないエリアへ行く場合に、会話に困らないようにと本を出すなど、ワールドカップに向けての対策に積極的に取り組んではいる。

発展途上国ならではのリーズナブルな価格が魅力のひとつとなるはずなのだが、つい欲が出てしまっているようだ。
(TechinsightJapan編集部 近藤仁美)

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