店舗面積1坪なのに年商3億! その店に隠された秘密―『ちっちゃいけど、世界一誇りにしたい会社』

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 東京・吉祥寺にある小さな和菓子店。
 その店には毎朝、日が昇らないうちから行列が並びます。

 店の名は「小ざさ」。

 わずか一坪の小さな店にも関わらず、年間3億円以上を売り上げるものすごい店です。
 ちなみに 「小ざさ」には「羊かん」と「最中」しかありません。
 しかし羊かんは1日限定150本の限定販売ということもあって「幻の羊かん」と呼ばれ、行列はこのようかんを求めて作られるのです。

 良いものを徹底的に作り込み、人気が出て客が増えると、会社は売り上げを上げようと、多少の品質低下を招いたとしても、事業の拡大や大量生産に走りがちです。
 しかし「小ざさ」は、どんなに行列ができてお客が増えようとも、愚直に商品にこだわり、1日限定150本の数を増やすことはありません。お客側も、今の味を守り続けるには150本が限界であることを知っています。
 つまり「小ざさ」とお客の間に、ある種の信頼関係が生まれているのです。

 前著『日本でいちばん大切にしたい会社』(あさ出版/刊)がビジネス書として異例の33万部を売り上げた坂本光司氏の最新作『ちっちゃいけど、世界一誇りにしたい会社』(ダイヤモンド社/刊)には、「小ざさ」をはじめとした、社員30人以下と小さいけど自身の経営理念を貫き成功を収めている8つの企業の物語がつづられています。

 「会社は何のためにあるのか」というのは企業にとって永遠のテーマですが、本書はそれに一つの答えを示しているように思えます。
 それは、「会社は人の幸せに貢献するためにある」ということ。
 不況の今だからこそ会社のあり方から見直してみるべきなのかもしれません。
(新刊JP編集部/田中規裕)


【新刊JP注目コンテンツ】
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新刊JP FEATURING 坂本 光司 「日本でいちばん大切にしたい会社」

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