「業界トップの企業」「大手企業」を活動の中心としていると回答した学生が約1割減少し、一方で、厳しい就職活動を背景に中堅中小企業を目指す現実路線の学生が増えている――こんな結果が、新卒採用広報メディアサービスのディスコ(東京都文京区、小坂文人社長)が、2011年3月卒業予定の学生モニターを対象に実施したインターネット調査で明らかになった。 大企業が採用数を減らしていることから、大手から中小企業への早めの路線変更が、内定獲得の分かれ目となりそうだ。
就職活動「厳しい」

 3月1日現在、就職活動の中心としている企業規模を聞いたところ、「業界トップの企業」「大手企業」と回答した学生の合計は42.7%で、前年・前々年調査の51.9%を10ポイント近く下回っている。企業選びの軸を規模に求めない層が大半(46.6%)を占める点は、例年と変わらない一方で、「中堅中小企業」を中心に活動する学生は、2004年の調査以降最も高く、初めて1割を超えた(10.7%)。
大手から中小企業へ

 自身の就職活動を「厳しい」(「とても厳しい」「やや厳しい」)と感じる学生は、前年同様に7割を超えた。例年「やや厳しい」と感じる学生の割合が最も高いが、今回は「とても厳しい」と回答した学生の割合が最も高く、前年比6.1ポイント増の39.9%となった。

 厳しいと感じる理由では、「大企業でもわずかな人数しか募集していない」など、企業が“厳選採用”の壁に直面している様子や、「エントリーシートが通らない」「説明会すら受けられない」など、応募者が殺到し苦労する様子がうかがえる。同社によると「採用中止の知らせを受けた」ことを挙げる学生も目立っているという。

 昨年を上回る就職難に直面し、確実な就職を目指して、中堅中小企業に目標を変える学生が増加しているようだ。大企業が採用数を減らしていることから、早めの現実路線への転換が内定獲得のポイントとなるだろう。

 調査は、2010年3月1日〜3月8日の期間、ディスコと日経HRが共同運営する日経就職ナビ2011の就職活動モニター2,000人(2011年3月卒業予定の全国の大学3年生、理系は大学院修士課程1年生を含む)を対象に、インターネットで実施し、 959人(文系男子324人、文系女子280人、理系男子256人、理系女子99人)から回答を得たもの。

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