カフェやビーンズショップの開店が、にわかに人気を集めています。それも都市ではなく、田舎でのことです。

 昨今の競争社会の成果主義や不況、格差のなかで、自然志向の新しい価値観をもった層が増加しました。そんな価値観をもった彼らは、「競争」より「心の豊かさ」を求め、「ブランド消費」よりも「身の丈にあったもの」を優先します。たとえば、アメリカよりも日本の古い文化、車より自転車、イタリアより北欧、原宿よりも下町、所有よりも共有、ブランドものよりユニクロ・無印商品、レトロ志向で、雑誌『ku:nel』『天然生活』『暮らしの手帖』などを好むといった特徴があります。特にU-29(29歳以下)の世代に、この層が多いといえます。そんな彼らが自然に近い生活を好み、田舎でカフェやビーンズショップをはじめるのです。

 とはいえ、好きだからといって、簡単に田舎でのカフェが成功するわけではありません。堀口工房HORIGUCHI代表取締役の堀口俊英氏は、都市、田舎にかかわらず、カフェやビーンズショップの開店には、きちんとした計画が不可欠だといいます。さらに、高い知識や技術の習得などが必要。ひと昔前では"まじめに一生懸命"ですみましたが、今はオーバーストアの競合の時代にあり、「センス」「企画力」「対人コミュニケーション能力」など、多様なスキルが問われる時代となっているのです。

 日本スペシャルティコーヒー協会や日本コーヒー文化学会の理事でもある堀口氏は、これまで多くの田舎カフェの開店を助けてきました。監修を務める『手づくりの田舎カフェはじめました。』では、珈琲で人生の楽園を手に入れた、12人の成功物語を紹介しています。

 憧れをカタチに変えようと考えている方にとって、ぜひ参考にしたい物語です。



『手づくりの田舎カフェはじめました。』
 著者:堀口 俊英
 出版社:東京地図出版
 価格:1470円
 >>表紙画像つきの記事を見る


■関連記事
あなたのお子さんの給食は大丈夫?〜『変な給食』(2010年3月9日16:22)
結婚はゴールではなく“始まり”〜『結婚学』(2010年3月3日14:17)
「おっぱい都市宣言」をした山口県光市の今〜『47都道府県これマジ!?条例集』(2010年2月27日11:07)


■配信元
・WEB本の通信社(WEB本の雑誌)→記事一覧