ギルバート・アイブルとの打ち合いを制し、打つだけでなく打たれても大丈夫なところをみせたジュニオール・シガノ・ドスサントス

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コロラド州ブルームフィールドの1stバンク・センターで、21日(日・現地時間)に行なわれるUFC LIVE「Vera vs Jones」は、王者不在が続くヘビー級で今後の動向に影響するであろう一戦が組まれている。

「かつてないほど混沌としている」とダナ・ホワイトが語るヘビー級戦線。昨年7月にフランク・ミアーを下して以来、体調不良で試合を行なっていない世界王者ブロック・レスナーは夏頃にカムバックする方向だが、ナンバーワン不在の状態が続いているのだから、その動向が混沌として然り。

2月のUFC110ではケイン・ベラスケスが、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラを下し、これまでの序列が崩れた。そして、27日(土・同)でも暫定世界王者決定戦としてミアー×ショーン・カーウィン戦と世代を越えた対戦が組まれている。

キャリアの少ない者が、長いファイターを倒すことで、さらにヘビー級戦は混迷の度合いを増すが、今週日曜日(同)の大会でも一度は世界戦を経験したガブリエル・ナパォン・ゴンザガが、ジュニオール・シガノ・ドスサントスという若き力の台頭の代表格と対戦する。

30歳のナパォンと、25歳のドスサントス。ナパォンは05年のUFCデビュー後も柔術界で活躍を続け、06年には当時の二つの頂点といえるワールドカップ(コパドムンド)&世界選手権(ムンジアル)、両大会のスーパーヘビー(ペサディシモ)級を制している。

一方のドスサントスは、同じ柔術出身でも競技柔術に拘らずMMAを目標に置いてきた世代だ。アントニオ・ノゲイラを師と仰ぎ、彼の下で3年以上トレーニングを積み、ボクシング界の名将ルイス・ダーリャ仕込みの打撃で、UFCでは4試合連続TKO勝ちという結果を残してきた。

両者ともにミルコ・クロコップという稀代の打撃系ファイターを下しており、これまでのブラジル人=寝技というイメージを覆す活躍をしている。とはいってもナパォンは倒せる打撃を持つグラップラーで、ドスサントスは立って勝負する現代MMA主流のファイトスタイルの持ち主。基本的に両者のスタイルには違いが見られる。

グラップルでいえばナパォンの重厚なトップからの攻めが、これまでに殆ど寝技の展開になっていないドスサントスを上回るであろう。

ただし、踏み込んで放たれるアッパーなど、遠い間合いから打撃を仕掛けるドスサントスを如何にグラウンドへ持ち込むか。ドスサントスの所属するブラックハウスはレスリングで鳴らしたマーク・ムニョスをチームに迎え入れ、攻守のテイクダウン強化を図っている。

アンデウソン・シウバ、ノゲイラ兄弟、ハファエル・フェイジャォンというハイレベルなトレーニング・パートナーを持つドスサントス。ナパォンとの練習環境の差から彼が有利だという声もある。

ナパォンからすれば、カーウィンに続き次世代ファイターに敗れるようであれば、世界王座再挑戦どころか契約解除の憂き目にあう可能性もあり、負けられない一戦となるが――果たして。ドスサントスの若さゆえの反応の速さと瞬発力が、ナパォンの一発のパワーと、押し潰すような寝技を封印する可能性も十分に考えられる。

■UFC LIVE全対戦カードは下記の通り

<ライトヘビー級/5分3R>
ブランドン・ベラ(米国)
ジョン・ジョンズ(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ジュニオール・ドスサントス(ブラジル)
ガブリエル・ゴンザガ(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
チーク・カンゴ(フランス)
ポール・ブエンテーロ(米国)

<ミドル級/5分3R>
アレッシオ・サカラ(イタリア)
ジェームス・アーヴィン(米国)

<ライト級/5分3R>
クレイ・グイダ(米国)
シャノン・グジェルティ(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
エリオット・マーシャル(米国)
ウラジミール・マティシェンコ(ベラルーシ)

<ライト級/5分3R>
ドゥエイン・ラドウィック(米国)
ダレン・エルキンス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ダニエル・ロバート(米国)
ジョン・ハワード(米国)

<ヘビー級/5分3R>
チェイス・ゴムリー(米国)
ブレンダン・シャウブ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
マイク・ピアス(米国)
ジュリオ・パウリノ(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
エリック・シャファー(米国)
ジェイソン・ブリッツ(米国)