「監督と友達のみんなに、残りのシーズンでの幸運を祈っている。タイトルを獲得できるように願っているよ」

アキレス腱断裂という重傷を負い、手術を受けたMFデイヴィッド・ベッカムがミランに送った手紙は、この言葉で始まった。同選手はシーズンのラストスパートに向け、仲間たちにエールを送ったのである。レオナルド監督が練習前にチームに対して読み上げたというベッカムの手紙を、ミランが公式サイト上で紹介している。

「君たちみんなのサポートと、(ケガをした)キエーヴォ戦の後に見せてくれた愛情に、感謝の言葉を言いたい。君たちは本当に感動させてくれた。僕には本当の友達たちがいるんだって分かっているよ。また君たちとプレーして、この偉大なクラブの一員になりたい。もう一度、君たちの愛情にお礼を述べるとともに、エールを送りたい。頑張ってくれ」

そのベッカムにまだワールドカップ出場の希望があると主張しているのが、スポーツ医学の権威であり、2002年大会の前に同選手が足を負傷したときに治療したグレッグ・ホワイト氏だ。同氏は1994年、ベッカムと同じようにアキレス腱を断裂した五種競技の選手を治療しているが、この選手はわずか22日で走り始め、3カ月後に個人ベストを叩きだしている。

ホワイト氏はイギリス『サン』の中で、コラーゲンを錠剤で大量に摂取することで、大幅に回復期間を縮めることができると主張した。同氏は「ベッカムに勧めたいと思うのがその方法だ。W杯出場のために、早期回復を助けてくれるからね」と話している。だが、ベッカムの広報は「彼には最高のアシスタントと治療がある」と反論した。