リヴァプール、バレンシア、HSVなど8強/ヨーロッパリーグ
ヨーロッパリーグのベスト16の戦いのセカンドレグが18日に行われ、8試合で33得点が飛び交うという激しい試合が展開された。

最も得点が入ったのがブレーメンバレンシア戦の4−4。アウェイのファーストレグを1−1で引き分けているブレーメンだが、14分までにビジャ、マタにゴールを許して2点のビハンド。その後は、26分にアウメイダが1点を返すと、数多くのチャンスを作りながら得点に至らないうちに、45分には再びシルバのお膳立てでビジャがバレンシアの3点目を決めた。
前半はバレンシアの3−1で折り返し、これでブレーメンはあと3点が必要となった。そして、後半にはフリンクス、マリン、ピサロがそれを実現するのだが、バレンシアもビジャがハットトリックとなるゴールを決めて、終わってみれば4−4のドロー。2試合合計5−5となり、アウェイゴールで勝るバレンシアがベスト8に名乗りを上げた。

同じく4点を入れて、ユヴェントスを敗退に追い込んだのがフラム。アウェイのファーストレグに3−1で敗れているフラムは、開始2分にユヴェントスのトレゼゲに先制点を決められて、土壇場に追い込まれる。しかし、9分にザモラの同点ゴールで反撃ののろしを上げると、26分にはカンナヴァロの一発退場で数的優位に立ち、ゲラが2点を追加して、3−1。これでまったくの互角に持ちこむと、83分には途中出場のデンプシーが値千金の4点目。ユーヴェはロスタイムにはゼビナが退場となり、最後は9人で戦ったこともあって追加点は奪えずに、フラムが4−1で勝利。2試合合計5−4で準々決勝にコマを進めた。

プレミア勢ではほかにリヴァプールがホームでリールと対戦。ファーストレグを1−0で落としているが、開始9分にはルーカスが倒されて得たPKをジェラードが決めて、2試合合計1−1。これですっかり落ちついたリヴァプールは、後半開始直後にバベルのロングパスに抜け出たトーレスが2点目。リールはそれでも1点を返せば俄然有利になるのだが、GKレイナが好セーブを見せるなど、最後までゴールを奪うことはできず。逆にリヴァプールは終了直前に、カイトの粘りからジェラードがシュート、そのリバウンドをトーレスが鮮やかに決めてだめ押し点。3−0で勝利し、2試合合計3−1で勝ち抜けた。

CLでは2チームがベスト8に進出したフランス勢だが、リールに続き、マルセイユベンフィカの前に敗退した。ホームのマルセイユは70分にニアンのゴールで先制。これで2試合合計2−1としたが、ベンフィカはその5分後にマキシ・ペレイラが同点弾。そのまま1−1で進んで延長戦突入が濃厚となったロスタイム1分、ベンフィカはカルデチが決勝点となるゴールを決め、2−1で勝利。2試合合計3−2でベスト8に進出した。

ベンフィカと同じポルトガルからは、スポルティングアトレティコ・マドリーとホームで対戦。ファーストレグが0−0だった試合は、開始3分にアグエロのゴールでアトレティコが先制。その後、スポルティングもリエジソンのゴールで追いつくが、33分にはアグエロがこの日2点目。前半ロスタイムにスポルティングもポウガのゴールで2−2とするが、後半はゴールが生まれずにそのままドロー。アウェイゴールで勝るアトレティコがベスト8に名乗りを上げた。

今季の決勝戦の舞台をホームとするハンブルガーSVはアウェイでアンデルレヒトと対戦。ファーストレグを3−1で勝利しているだけに、42分にボアテングのゴールが決まると、ほぼ決まりかと思われたが、そこからアンデルレヒトが怒濤の反撃を見せ、前半終了までに2点を奪って逆転に成功。54分にはヤンセンのゴールでハンブルガーが同点にするが、アンデルレヒトも、59分、66分とゴールを決めて4−2とリードし、2試合合計5−5。アンデルレヒトはあと1点で逆転突破に成功するはずだったが、次の1点はアウェイチームに入り万事休す。この結果、ハンブルガーは4−3で敗れたものの、2試合合計6−5で勝ち抜けを決めた。

同じくドイツ勢のヴォルフスブルクはホームでルビン・カザンと対戦。ファーストレグと同様ルビンに先制点を許すが、途中出場のマーティンスが58分に同点ゴール。2試合合計2−2となり、試合は延長戦にもつれ込むと、PK戦も目前の119分、マーティンスのクロスからゲントナーがネットを揺らして、2−1で勝利。2試合合計3−2でヴォルフスブルクが勝ち抜けた。なお、長谷部誠はベンチ入りしたが出場機会はなかった。

最後はこの日最も得点が少なかった試合、スタンダール・リエージュパナシナイコス戦。ファーストレグに3−1で勝っているスタンダールはホームの試合でも終始主導権を握り、前半ロスタイムのムボカニのゴールで1−0で勝利。2試合合計4−1で勝ち抜けを決めた。

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